【文スト】闇を知る少女参 (ページ21)

今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:15,118 hit

決着の刻ページ21

「私が……押されてる?」

後ろに下がる女直ぐに後ろに下がるのを辞めた

理由は簡単だ

後ろに居る筈の無い

『ヨォ』

Aが居るからである

「何で?貴方は目の前に……」

『良い事教えてやるよ、人はな一つの事に集中すると他の事まで頭は回らなくなンだ』

「そうね、現に私の首筋にはナイフがあるものね」

女は手を上げる

「降伏するわ、後は如何にでもしなさいな」

『なら遠慮無く命を……

と云いたい処だが』

「「!?」」

『林太郎には手助けして来いとは云われたが皆殺しにしろとは云われてねェンだ
其れにお前は俺に降伏した。なら手前に云うのは一つ』

Aはナイフを仕舞いにこりと微笑んだ

『"武装探偵社"に入れ』

「ぇ?」

「へ?」

「?」

立原達の困惑はAの一言で掻き消される

『別に善いだろ?太宰の糞』←

「おやバレたかい……って太宰の糞って酷くない?」

物影から出てきたのは砂色のコートを身に付けた長身の男

『で?どうなんだ?』

「別に善いよ?」

「((((軽ッ))))」←二回目

『ッつう事で良いな?』

「え、えぇ」

太宰が女の方を見れば目を輝かせる

「お美しいお嬢さん!!どうか私と心中を!」

『させッかよ莫迦』

太宰に蹴りを入れれば吹っ飛び壁にぶつかって潰れた蛙の様な声を出した

汚ねェ花火だな←

『因みに手前の名前は?』

「……判りません」

『やっぱりか、この世界じゃ珍しい事じゃねェからな……』

「いきなり蹴りは酷くないかい?Aちゃん?ねぇ?ねぇねぇ?」

『あっ、津島三葉(みつは)でどうだ?つかもうそれで良いよな?』

「ねぇ無視?」

「はい、有難う御座います」

「戸籍は如何するのだい?」

『ん?俺が捩じ込んどく』←

「なら大丈夫だね」←

「(大丈夫かそれ…?)」