【文スト】闇を知る少女参 (ページ17)

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執務室ページ17

ｹﾞｼｹﾞｼｹﾞｼｯ

マホガニー製の高いであろう扉を足で蹴る

『林太郎ーー俺だーー』

「入り給え」

バァン

『邪魔するぜぇ』

「マホガニー製の扉って高いのだよ……?」

半分泣き掛けの林太郎

「嗚呼!そうそ……!?」

林太郎の言葉が中途半端に途切れ本人は硬直している

「Aくくくくくん!?いいいいいいいつの間に子作りを!?」

『ちッげェよ!』

「なななななななならそそそそそそその子は!?」

動揺し過ぎだろ!?

『ほれ自己紹介しろ』

頭を両手で抱え込みブツブツ呟き始める林太郎

おいコラ首領。確りしろ

「な、中原中也……です」

ﾋﾟﾀｯ

あっ念仏止まった

「えっ……?中也君?」

『嗚呼』

「その男の娘が?」←

『字が違………わねェな』←

「紅葉君が暴走するぅぅぅぅぅぅぅ!」

又頭を両手で抱え込み机に突っ伏せる

若干狼狽える中也

『ンで?先刻何か云おうとして無かったか?』

「……嗚呼!そうだったそうだった!」

ンな大した事じゃねェのか?

「銀君と立原君が二人で任務に行っているんだけれど如何やら苦戦している様でね
その応援に行ってきて欲しいのだよ」

『忘れンな!そんな事!つか先に云え!!』

「済まないねぇその事より大分衝撃な事があったモノだから」

『取り敢えず行きゃ良いンだな?中也を頼む』

「ふむ仕方無いね任されよう」

ｶﾞｼｯ

スーツの裾を掴む中也

『……中也?』

「(ﾌﾙﾌﾙ)」

頭を横に振る中也

中也の目線に合わせる様にしゃがみ込む

『俺が此れから行くのは危険な任務だ手前が怪我したら心配する奴がたくさん居るンだぞ?』

「いっ、嫌だ!俺も行く!」

『駄目だ、此処で林太郎と待ってろ』

俯く中也

ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ

中也の靴に水滴が落ちる

『あーあーあー!泣くな泣くな!!』

小せェ餓鬼は苦手なんだよ!!

「懐かれたねぇ……。連れていったら如何だい?」

『……はァァ!?相手に異能者が居ても可笑しくはねェンだぞ!?
ンな処に連れて行けッかよ!危ねェだろうが!!』

「けどねぇ……中也君が素直に聞くと思うかい?」

……。