君がNo.1【うらたぬき】 (ページ7)

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From start ページ7

You side＿＿＿＿

『は、はい…。』

と返事をした後に男が咳払いをして言い放ったのは

「おねーさん俺を拾わない？」

『は？』

先程まで顔を顰め怒って「人間」などど言っていた雰囲気が嘘のようにおおらかになる。

そして突拍子の無いことを言い出した。

俺を拾わない？だって…え？

混乱していると男は

「あぁ…w 説明が足りなかったなw」

とクスクスと笑って私の事なんかお構い無しで事情を説明し始めた。

「俺は悪魔。人間界に少し興味があるんだが“じゅうみひょう”？とやらが必要みたいなのだが、人間しか出されないと言ってて…(ry」

とペラペラと話し始める。

『ちょ、ちょっとまった。まって。』

と言うと男はたぬきと顔を見合わせ、こちらを見て少し顔を膨らせる。
え、かわいい…じゃなくて、

『悪魔？住民票？何、ここに住むの？』

『というか、そもそも悪魔なんて信じられないですけど。』

『コスプレが趣味の方ですか？凄くクオリティが高いですねー』

『実際問題、悪魔が本当に居れば会ってみたいですけどね。』

と現実を受け入れないようにしてみようと思った。
なぜなら悪魔なんて非現実的な生き物存在する事は無いのだから。

目の前にいる人はコスプレイヤーで私の友人が呼んだに違いない…。

「目の前が真実だよおねーさん。」

「ねー」とたぬきに言いながら撫でている…。
受け入れたくない…。

「まぁ本音を言うとお姉さんに興味が出たから居候させて？」

と軽々しく爆弾発言をすると同時に彼の瞳が少し光った気がしたと同時に

『いいよ』

と勝手に口が動く。

『え。』

「本当？嬉しいなー！」

「ありがとうお姉さん！」と言う彼は
私の意志とは関係なく出た言葉に感謝の言葉をかける。

…

ここからとても変な
悪魔(？)とたぬき(？)と私の生活が始まった。

◆◆◆

題名…「ここから始まる」