君がNo.1【うらたぬき】 (ページ6)

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You side＿＿＿＿

焼いた魚をほぐし骨を抜いて皿に乗せる
自分のご飯の盛り付けは後でいいや。

放置してしまった猫のところへ行きダンボールの中にお皿を入れ、
食べるまで見守ってみる。

少しして魚を食べ始めた。

それを見ながら

『それ食べたらお風呂入れるからね』

と返答の望めない言葉を語りかけて
自分も夜ご飯にする。

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隣のお姉さんが猫を飼っているのでシャンプーを借りに行こうと思い
食べ終わったお皿に手を合わせ片付ける

猫の入ったダンボールを見て空になったお皿を取り上げて

『待っててね』

と声をかけ隣のお姉さんの部屋に行く。

お姉さんは快くシャンプーを貸してくれた。

その好意に心から感謝して部屋に戻りダンボールまで行こうとリビングのドアを開けた。

『……は？』

「お？」

ダンボールがあったはずの所には何も無く、代わりに男とたぬき。男がこちらを認知し声を発するが

『えぇぇぇ！！だ、誰！？何！？』

という私の声にかき消される。

言葉を遮られた男はわかりやすく顔を顰(しか)め、ドスの効いた声で

「俺の話を聞け人間。」

と話す。

角と緑がかった大きな翼、手は黒く尖っている…
明らかに人間では無い見た目をした男

と羽の生えたたぬき。

『は、はい…。』

と圧力に負けて出た声は少し震えていたと思う。

私は未知の生物の言うことしか聞けなかった。

◆◆◆

出てきました悪魔。

題名…「正体」