君がNo.1【うらたぬき】 (ページ24)

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Meal ページ24

You side＿＿＿＿

目の前からウラタさんが消え、ヤマダヌキさんが残った。

ヤマダヌキさんは何も食べなくても良いのだろうか。
少し気になったので聞いてみる事にする。

「ヤマダヌキさん。」

そう名前を呼ぶとふよふよとこちらに来るヤマダヌキさん。とても可愛い。

「ヤマダヌキさんはウラタさんみたいにご飯とか食べないんですか？

特別なものじゃなくて、人間が食べるようなものであれば用意出来ますよ。

あ、タヌキだからドックフードとかでも大丈夫なのかな…？一応タヌキってイヌ科だったはず…。」

質問と独り言を混ぜて話してしまった。
良くない。

するとヤマダヌキさんは「キュー」と鳴き紙とペンをどこからともなく出した。

これも魔法(？)なのだろうか。

そして器用に前足を使い何かを書き始めた。

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少しすると完成したようで、朝ご飯を作っている私の所へ来て紙を見せる。

大きな文字で書かれた「ごはん」の文字。そしてその横にはウラタさんの特徴がある人間のようなものが描いてある。

ウラタさんが、、ご飯？

私の理解力が乏しいのか、申し訳ない…。

「えっと、ウラタさんが用意してくださるという事で良いんですか？」

そう聞くと「キュー」と鳴く。
良いらしい。

今日の朝は色々な事を知れるなと思いながら、さっきの事について思考を巡らせる。

ウラタさんは人間の感情や血を食べると言っていたが、あれは本当なのだろうか。

本当とするならば1人あるいは数人の感情や血が無くなるという事になる。

私達人間は血を抜かれても身体が作ってくれるけど、感情を減らされたりするともう作る事が難しい。

全く"悪魔"を知らない人からすると関係無いだろうし関係無いのだが、関係がある事で、、、。

そう考えていると頭が痛くなってきた。

普段休みの日で使わない頭を使ったからだと思いたい。

朝ごはんを食べてテレビを見ながら2日間の休みをどう過ごすか考える事にしよう。

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題名…「食事」