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俺の隣42*独歩side* ページ44

「はぁ…疲れた…」


何とか終わった…休日前の仕事量多すぎかよ。
まぁ、でもこれで明日は何も見なくて良い。
ずっと寝てやる。

家の鍵を開け、中に入る。
リビングに行ってもAがいない。
いつもはいるのに…珍しい。

部屋か?
もう寝てるのか…。
Aの部屋の前に立ち、軽くノックをしてみる。


「A…?」


『……独歩』


「あ、今帰った」


『そ、か…おかえり。悪い…今日、飯作ってない…』


元気がないような、歯切れの悪い返事。
……どうも様子がおかしい。
もしかして……


「っA!お前体調悪いんじゃないのか?!」


扉に耳を当てて音を探る。
苦しそうな、辛そうなAの呼吸。


『大丈夫…だから…』


「大丈夫じゃないだろ!入る」


『っ駄目だ!入るな!』


切羽詰まったような声。
思わぬ拒絶に体がビクつき、目頭が熱くなる。


『頼むから…こっちに来ないでくれ…』


「な、なんだよ…そんなに俺が頼りないか?体調が悪くなっても俺に頼りたくないってことか?」


『ちが…そうじゃない…っ』


「そう言ってるようなもんだろ…。なんのために同居人が…恋人がいるんだよ…俺は入るからな」


『っだから…』


「うるさい!入るったら入るんだ!」


緊急事態だったらどうするんだ。
手遅れになるのは嫌だ。
扉を開けてAのいるベッドの方に行く。


『どっぽ……』


「A…っ」


そこには顔がほんのり赤く、苦しそうに眉を寄せ、息を吐くAがいた。

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七海(プロフ) - りぃさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!そう言って貰えると作品を作って良かったなぁと思います。更新が滞ってしまい申し訳ございませんが、遅くても更新はしていきますので何卒、よろしくお願い致します! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04e298f72c (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 素晴らしい作品に出会ってしまった… いや、もう本当に最高です!え?何なんですか?萌えに悶えましたよ(語彙力)本当にありがとうございます(土下座)推しが尊い…好き、、続きが楽しみです 更新頑張って下さい!! (2019年3月30日 6時) (レス) id: 649b8a9daf (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - たかのりさん» わー!嬉しいです!こちらこそ読んで下さりありがとうございます!修羅場に…なりますかね…ニヤリ。更新不定期で申し訳ございませんがこれからもどうぞよろしくお願い致します! (2018年10月28日 0時) (レス) id: 04e298f72c (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - 男主×独歩めちゃくちゃ好きですありがとうございます!!帝統も出てきて、大好きな修羅場になりそうで続きがとても楽しみです!応援してます! (2018年10月25日 4時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 咲良さん» コメントありがとうございます!そう言って頂きとても嬉しいです^^更新不定期で申し訳ございませんが、これからもよろしくお願い致します! (2018年10月23日 15時) (レス) id: 04e298f72c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七海 | 作成日時:2018年7月11日 14時

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