【ヒプマイ・男主】俺の隣の奴は今日も笑顔を振り撒いている

俺の隣37 ページ39

『いっただきまーす』


「い、いただきます…」


めちゃくちゃ独歩の視線感じる。
食いづらさを感じながらも箸で持った料理を口に運んだ。


『美味い！』


「そ、そうか…」


可愛いな、おい。
なんだその周りに飛んでる花とほっとしたような顔は。
ぽやぽや飛ばすな可愛いだろ！


「そういえば…困ってた人って…」


『あぁ、いや。腹空かせて倒れてる青年がいてさ…ほっとけなくて飯奢ったの』


「…は？！おま…っ…はぁ…お前らしいか…」


なんか自己解決された？！
お前らしいとは？！


『怪しくなかったし、人懐っこい子だったよ』


少し思い出して笑ってしまう。
帝統君、本当に俺の名前タダ飯にしてないよな…？


「へぇ…」


明らかにむすっとしてる顔。
あ〜〜〜可愛い〜〜〜。


『嫉妬？』


なーんて。
違う！ってなるんだよそれもまた可愛い。


「だったら…悪いかよ…」


ほら！言っただろ？違う……って……


『……え？！』


違うじゃない…だと…。
ど、で…どどどぅ、…ど、どうした？！


「なんだよ…人が嫉妬してたら悪いと…そういうことか」


『だー！違う違う！』


席を立って後ろから独歩を抱きしめる。


『いつもは違うって言うから…驚いただけ。めちゃくちゃ嬉しいよ』


「っ…ふ、不安になるんだ。お前はモテるし…優しい。それに、人を惹き付けるから…」


めちゃくちゃ褒められてんじゃん…。
思わず独歩を抱きしめる力が強くなる。


『何があっても、俺は独歩を愛してるよ』


愛してる以上の言葉が見つからないのが悲しい。
誰か俺に語彙力をくれ。
とりあえず俺の気持ちが伝わって欲しくて、そりゃもうぎゅーぎゅーに抱きしめた。

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