【ヒプマイ・男主】俺の隣の奴は今日も笑顔を振り撒いている

俺の隣28 ページ29

「そうなのか…そうに違いない。俺のせい俺のせい俺のせい俺のせい…」


独歩、飯食いながら悲観的になってるよ…。
なんか考えたなー？
ったく…。


『独歩、独歩。戻って来い』


「…は！」


は！だってよ可愛すぎる。
朝からありがとう。


『大丈夫か？』


「あ、あぁ…」


これは大丈夫じゃないな…。
汗だらだらじゃんよ…。


「A…その、」


『うん』


「お、俺の…こと…俺の…っうﾞ〜〜…ッ」


『独歩、落ち着け。どうした…？』


頭抱え出した独歩。
なに、なんか取り憑いたの、頭が痛いのどっち…？！


「…A…俺の…名前呼んで」


『ん、独歩』


「もう1回…」


『独歩』


「…ん」


とりあえず独歩を抱きしめて、頭にキスして、撫でる。
なんて可愛いんだ〜〜〜突然こういうとやめてくれ〜〜〜心臓が〜〜〜。


『言えるようになったら言って。な？』


「…おう」


よしよし、と頭を数回撫でてから食器を洗いに行く。
わっしゃわっしゃと洗いながら次にすることを考えて…。
洗濯物干すだろ…布団とかリ〇ッシュかけるだろ…それぐらいか？
あ、あと弁当包まなきゃいかん。

今日は弁当に「DOPPO」って海苔で作ったんだよな〜(大嘘)
ごめんただののり弁。

それやったら本気で怒られるやつだ。
たぶん暫く話してくれないやつだ。

それは勘弁。
俺が耐えられん。

でもちょっとデコ弁とか可愛くないか？
でもあれか、29歳の男がそれ持ってきてもやばいか…。
さり気なく野菜でカラフルにするかな…。


『独歩〜食べ終わったやつ持ってきてくれー』


「ご馳走様…今日も、うまかった」


『はは、それは何より。ありがとうな』


ん〜〜1人暮らしのときは無かった幸福感。
今日もだってよ。へへ、俺の料理の腕が上達しちゃうぜ。


『俺もう少し時間かかるから先に行ってていいぞ』


「…待ってる」


『わかったー』


いやぁ…。
世界一の幸せ者じゃん俺。

こうやって俺の1日は始まっていく。
幸福感しかなかった。

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