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子供って勝手に大きくなるもんだな。
俺は最低限の世話しかしてない。
ミルクをあげて
風呂に入れて
おむつを替えて
抱っこして
寝かせる。
それだけで大きくなる。
特別な愛情なんてこれっぽっちも注いでないのに。
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汐音「…ぱ！」
智「なに」
生後半年を過ぎて離乳食を始め
9ヶ月くらいでハイハイをマスター。
少しずつ言葉も覚えてる。
「ぱ！」と言うと俺が反応することを学習したらしい。
ハイハイしながらソファで寛ぐ俺の足元を彷徨く。
抱っこして太ももの上に乗せ、今から行くと連絡してきた雅紀に返信してると、俺のスマホをペタペタ触ってくる。
智「ダーメ」
汐音「ぱ！」
スマホに飽きたら俺の顔をペタペタ触る。
「きゃはは」と笑いながら紅葉みたいな手で頬を伸びしたり鼻を叩いたり。
垂れてるヨダレを拭きながら色素の薄い髪の毛を撫でてると家のチャイムが鳴った。
雅紀「汐音〜！」
汐音「まー！」
荷物をそこら辺に置いて俺から汐音を取り上げ、高い高いをする。
楽しそうにさっきよりも「きゃはは」が大きくなる。
潤「すっげぇ懐いたよな」
翔「ずっと遊んでたもんな」
智「おめぇらも来たのかよ」
翔「割と暇なんだよね(笑)」
みんなそれぞれ持ってきた大荷物をそこら辺に置く。
智「どったのそれ」
潤「どったの、って」
翔「もうすぐじゃん」
和也「愛娘の誕生日」
智「…ああ、そっか」
もう1歳か。
そっか。
Aが死んでから…1年か。
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雅紀「しっかりしろよパパ〜」
智「おめぇがパパって言うな」
翔「智くんもパパになって1年だね」
智「…」
ダメだな。
どうしても気にしてしまう。
俺はパパやってっけど、Aは何してんのって。
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雅紀が汐音を下ろす。
絨毯に着地して数歩歩く。
潤「お、だいぶ歩けるようになってんじゃん」
翔ちゃんが汐音から少し離れたとこにプレゼントを置き、欲しけりゃ取りに来いスタイルを作るけど
中身が何か分からない物に興味を全く示さない。
和也「翔ちゃん、失敗(笑)」
翔「ちくしょう！」
智「しぃ、翔ちゃんとこ行ってみ」
おいでおいでと手を叩く。
翔ちゃんの方をちらっと見て、すぐ俺の足に抱きついた。
翔「俺に興味持って！(泣)」
響く笑い声。
包んでる袋を破りながら中身を出し、自分から汐音に渡す翔ちゃん。
それすらも汐音は無視して雅紀からのプレゼントをペタペタ触り始めた。
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チェリー(プロフ) - 汐音ちゃんがどんな風に育つのかがとっても気になります！この作品はお山のてっぺんから見させていただいていて、他にも、ふたまたさとしなども、本当に大好きな作品です！！また、ちおさんの作品まってます！長編作、お疲れさまでございました！！ (2018年3月10日 10時) (
レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 完結おめでとうございます！！んもーーーーー、本当に！良かった！！の一言です笑 主人公が亡くなってしまってからの智くんの気持ちが痛いほど伝わる書き方、本当に素晴らしいなと思いました！夢で良かった。本当に。 (2018年3月10日 10時) (レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - うぴさん» 夢でした！夢の中で得た経験を現実世界でも発揮してくれると思います(^^) (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - ちはるさん» ファンだなんて…嬉しいお言葉をありがとうございます！今回の更新で完結となりました。最後まで読んで頂けると幸いです。 (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - すりおろし梨。さん» 智くん自身、未だに現実と夢の区別がつかなくなることもあるみたいですが…、夢というオチでした(^^) (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちお
| 作成日時：2017年12月30日 17時
