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出前を取ってみんなで食べる。
もらった誕生日プレゼントで遊んでた汐音も、みんなが食べ始めるとおもちゃを置いてこっちへ来た。
テーブルにあるオードブルに手を伸ばす。
雅紀「まだ食べれないよね？」
智「歯がそこまで生えてねぇからな」
遠ざけられるオードブルを「んぅー！」と一生懸命追う。
雅紀が唐揚げを箸で口に運ぼうとするとそれを妨害して奪い取ろうとする。
雅紀「あっ、しぃ！めっ！」
汐音「まー！」
雅紀「これはめっ！」
ダメと言われても素直に聞くわけがなく、雅紀の口に吸い込まれた唐揚げを悲しそうに見つめる。
智「おめぇはこっち」
小さいおにぎりを皿に入れ汐音の前に差し出すけど、唐揚げに興味を持って行かれた今のコイツには映らない。
潤「しぃ、パパ怒ったら怖いぞ」
汐音「んー！まー！」
雅紀のほっぺをギュッとして「出せ出せ」とアピールする。
雅紀は「もうないよ」と口を開いて知らせる。
智「おにぎり食わないならおやつのプリン無しな」
汐音「ぱぁぱ」
立ってるのが疲れたのかその場に座る。
雅紀「俺もプリン食いたい！」
智「汐音のしかねぇよ」
潤「智俺も食いたい」
智「自分で行けっつの」
潤「汐音見てっからさ、息抜きにパシられて」
おにぎりには手を付けず、もらったおもちゃで遊び始める。
1歳が近づいて自己を少しずつ認識し始めてから全然言うことを聞かない。
寒いだろうけど、外の風浴びてこよ。
好きでもない子育ての日々になかなかの苦痛を感じる。
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後ろから静かに並ぶ気配。
智「…付き添い？」
和也「あなた俺の嫌いなもの買ってきそうだし」
智「何が嫌いだっけ」
和也「ミルク感が強いやつとか」
智「…あー俺アイスにしよっかな」
和也「いいね好き嫌いない人は」
近くのコンビニに入ろうとしたけどやめた。
Aの影が見えてしまう。
どんな話しながら来たとか
どんなものを買ったとか、思い出せる。
外は寒い。
でも思い出す苦しさと比べたら屁でもない。
10分弱歩いてようやく着いたコンビニ。
角には成人向けの雑誌が。
それをペラペラ捲る。
水着や下着を使った際どい写真ばかりが載ってる。
和也「童貞の高校生かよ」
巨乳女ばっかり。
…当たり前か。
Aの胸が恋しくなる。
ダメだ、あいつに関連なさそうな物にも何かしら共通点を見つけて虚しくなる。
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チェリー(プロフ) - 汐音ちゃんがどんな風に育つのかがとっても気になります！この作品はお山のてっぺんから見させていただいていて、他にも、ふたまたさとしなども、本当に大好きな作品です！！また、ちおさんの作品まってます！長編作、お疲れさまでございました！！ (2018年3月10日 10時) (
レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 完結おめでとうございます！！んもーーーーー、本当に！良かった！！の一言です笑 主人公が亡くなってしまってからの智くんの気持ちが痛いほど伝わる書き方、本当に素晴らしいなと思いました！夢で良かった。本当に。 (2018年3月10日 10時) (レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - うぴさん» 夢でした！夢の中で得た経験を現実世界でも発揮してくれると思います(^^) (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - ちはるさん» ファンだなんて…嬉しいお言葉をありがとうございます！今回の更新で完結となりました。最後まで読んで頂けると幸いです。 (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - すりおろし梨。さん» 智くん自身、未だに現実と夢の区別がつかなくなることもあるみたいですが…、夢というオチでした(^^) (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちお
| 作成日時：2017年12月30日 17時
