誕生日パーティー ページ3
そのあと、母からも
12.23の誕生日パーティーは
留学への送別会も兼ねて盛大にやるわ、
なんて連絡がきちゃって。
げー…、めんどくさい。
そんなのいいのに〜
しかも、
祐一さんとご両親も招待しといたわよ、だって。
指環つけないのは
婚約しているのを公表しないから
なんだけどさ、
彼と一緒にいたら
結局噂になると思うんだけど。
ま、そう言いながら
憂鬱な誕生日パーティーの最後に
祐一さんと会えるのはやっぱり嬉しい。
年内最後になるかもしれないしね。
…
迎えた当日。
主役なのだから、と
ゴールドのホルターネックドレスを着た私は
沢山のゲストに囲まれていた。
今日は祐一さんのエスコートもないし、
指環もついていないし…
これは恋人がいないのでは！？と思った男共が
ひっきりなしに声をかけてくる。
…憂鬱、退屈、煩わしい
ポーカーフェイスで乗り切るものの、
30分過ぎても私の恋人は顔を見せなくて。
…パーティーには来ないのだろうか。
そう思っていると、呼ばれた名前。
後ろを振り向くと、
タキシードを着た、荒木くんがいた。
荒木「Aさん、誕生日おめでとうございます」
「え、なんで荒木くんが？」
荒木「奥様に招待状貰ったんすよ」
「あ、そうなの、ごめん」
荒木「…これ、要らないかもだけど…
誕生日プレゼント…っす」
若干、照れたような表情で渡された紙袋。
受け取ると重みがあって。
「ありがとう。
でも、バイトの身で
そんな気を遣わなくていいのに」
荒木「いや、
今の俺に出来るのはコレだけっすから」
「開けていい？」
聞きながらも既に私は包装紙を開けていたけど。
そして、現れたのは額に入った…
私の顔だった。
「これ、もしかしなくても…私だよね？」
荒木「そうっす」
「私、こんな美人じゃないんだけど…
凄い素敵な絵…。
やっぱりあなたの才能は本物なのね」
私が絵を見て感激していると、
周りのゲスト達も彼の絵を賞賛している。
ゲストの中には著名人だけじゃなくて
芸術品のコレクターも沢山いるため、
彼にとって名前を売るチャンスになるだろう。
「皆様、
こちらは荒木十彩(とあ)くんです。
私の誕生日プレゼントに
絵を描いてくれました。
現在、美大の学生さんですが、
彼の絵はいかがですか？」
すると、「十彩！！」
彼の名前を呼ぶ声が聴こえた。
皆が振り向くと、
見覚えのある初老が。
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マリイ - 編集長との小説も書いて欲しいです (2019年10月11日 23時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - サバイバルウェディングの編集長好き個人的に(伊勢谷が好きなだけ←) (2019年10月3日 12時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - ベジタリアン系女子さん» ベジタリアン系女子様 コメントありがとうございます！嬉しいお言葉、励みになります♪苦行みたいになってますが、なんとか完結出来るように頑張ります！ (2019年8月29日 6時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
ベジタリアン系女子 - 一気読みしちゃいました！展開が楽しみです！これからも頑張ってください！陰ながら応援してます (*^^*) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - コメントのお返事ありがとうございます！！！更新楽しみに待ってます♪！ (2019年8月15日 12時) (レス) id: 846374649b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2019年8月7日 13時
