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居心地の悪い場所 ページ4

…誰だっけ、と記憶を辿っていると、

荒木「じいちゃん…!」


あ、そうだ。葉山建設の会長様だった!




じいちゃん?なんだ?
荒木くんと会長の関係を知らないゲストが
2人の関係についてコソコソ話をしている。



葉山会長「皆さん、遮ってすみませんな。
十彩は私の孫でしてね」


突然の大物の挨拶に周りもびっくりしている。



「葉山会長、
本日はお越し頂きありがとうございます。
荒木さんには日々お世話になっておりまして…」




葉山会長「Aさん、
そんな堅苦しい挨拶は要らんよ。
それより、十彩はどうかね?」




「え?あ!絵画の才能には驚きです。
こんな素敵な絵を頂いて…」



葉山会長「いや、そうじゃなくて。
十彩は貴女の事を好いとるようでな」


静かにやり取りを見ていたゲストが
この発言にザワザワし始める。


荒木「じいちゃん!
余計なこと言うなって、
Aさんも困るだろ?」



葉山会長「何言ってる!
Aさんみたいな優秀な女性は
そうそういるもんじゃない。
是非、葉山家で嫁にもらいたいわ」





え、このじいさん何言い出すの!?




「葉山会長にそんな風に仰って頂けるのは
お世辞でも嬉しいですわ」

なんとか話題を逸らしたい



葉山会長「イギリスにはどれくらい行くんだ?」




「決めてはいないのですが、
最低でも2年は学ばないと得られないかと」




葉山会長「…そうか。
十彩もこれから色々と勉強させる予定だが
どこで学ばせるか考えててね。
なんせ美術しか学んでないから
業界を何も知らないのだよ」




「え?荒木くんは画家を目指してるのでは?」



私は咄嗟に荒木くんの顔を見た。


荒木「…あー…絵は、今年で辞めます」




頭をかきながら苦笑いしている荒木くんに

「才能あるのに勿体ないよ!」

そう詰め寄ると、



葉山会長「…まだわからんが、
十彩は私の跡取りになるかも知れんのだ。
これからうんと勉強せんと」



え、そんなの知らない



葉山会長の爆弾発言に皆驚いたが、
荒木くんとお近づきになっておこう、と
彼に擦り寄る魂胆見え見えの女性陣、

私と荒木くんの関係性を聞いてきたり、
ズバリ、自分を婚約者候補にして欲しいと
申し出てくる男性陣…





ほんと嫌な世界だ

期待をもたせても面倒だし…




私はしつこい奴らに告げた。


「私、今お慕いしている方がおりまして。
なので…ごめんなさい」


すると、
相手は誰だ、と詰め寄ってくる男共。


私は小さく溜息をついた。

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マリイ - 編集長との小説も書いて欲しいです (2019年10月11日 23時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - サバイバルウェディングの編集長好き個人的に(伊勢谷が好きなだけ←) (2019年10月3日 12時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - ベジタリアン系女子さん» ベジタリアン系女子様 コメントありがとうございます!嬉しいお言葉、励みになります♪苦行みたいになってますが、なんとか完結出来るように頑張ります! (2019年8月29日 6時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
ベジタリアン系女子 - 一気読みしちゃいました!展開が楽しみです!これからも頑張ってください!陰ながら応援してます (*^^*) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - コメントのお返事ありがとうございます!!!更新楽しみに待ってます♪! (2019年8月15日 12時) (レス) id: 846374649b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こちいこ | 作成日時:2019年8月7日 13時

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