これ以上攻めないで ページ46
『そんなの良いよ。
ライブ連れて行ってくれたじゃない。
…あ、チケット代いくら？』
真吾「要らないですよ！
飲み代も出してくれたみたいですし。
僕の方がかなり得してます」
『そう？じゃあ、お言葉に甘えて』
真吾「休日２日間もらっちゃうのは
悪いんで、洗い物したら帰ります。
この借りた服、月曜日でも良いですか」
『返さなくて大丈夫だよ。
着ないなら捨てて良いし。
周りに変な誤解されてもあれだから
社に持ってこないでね』
真吾「僕は誤解されるのは嬉しいですけど、
涼宮さんに迷惑かけたくないので
それならいただきます」
『…うん。
そんなシンプルな服でも
おしゃれに着こなせちゃうのは
やっぱり真吾くんがイケメンだからかな』
真吾「ちょ、涼宮さん！
この距離で急に褒められると…！」
え？
真吾くんが洗い物をして
私が食器を片付けているから
キッチンに２人並んでいるわけだけど…
真吾「…キスなんてしたら
また殴られますよね」
真吾くんの真剣な目が
本気だということを告げている。
『なんで…急に、
だ、だめに決まってるでしょう』
真吾「本当は
今すぐ抱きしめたいんですけど、
手が泡だらけで離せないから…」
『ちょっと何言って…！』
チュ
真吾くんが私のおでこにキスを落とした。
真吾「…引きましたか」
『…え？』
真吾「こんなこと言ったら
ひかれるのわかってるんですけど。
好きな女性のお家にお泊まりって
もう、感情昂るどころの騒ぎじゃなくて
ちょっとしたことでも嬉しくて、
煩悩との闘いなんです。
…だから、涼宮さんが嫌なら
思いっきり拒否してください」
そう話した真吾くんの顔がゆっくりと
私の顔に近づいてくる。
このままだと、キスされちゃう。
、
どうしよう…。
ピタ、
真吾くんは寸止めした後、離れていった。
真吾「涼宮さんが困った顔してるので
今日はやめます。
…でも、次はちゃんと拒否してください。
好きな人だから、自制効かないんで。
じゃ、洗い物終わったので帰ります。
お邪魔しました」
真吾くんは早口で捲し立てると
バタバタと帰っていった。
今の何？
自制効かないって…
自覚したら恥ずかしさがジワジワきた。
…
とりあえず、コーヒー飲んで
ちょっと落ち着こう。
、あ、そういえば携帯、
誰かから着信きてたんだった。
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
