周りから見た私 ページ42
『うわぁ、そんな話、聞かれてたなんて…』
真吾「僕、面接を受けるために
色々これ言おう、あれ言おうって
練習してきたんですけど、
涼宮さんの言葉聞いて
結果、試験はアドリブで臨みました」
『へっ？なんで』
真吾「もちろん、
サウンドとディレクターでは
面接の観点は違うかもしれませんけど、
既に名が知れてた茅ヶ崎さんの会社なら
どんな仕事も全力で向き合いたいし、
ゲームをみんなで作り上げる楽しさは
学生時代にも体感してきたので。
…だから、上っ面な言葉じゃなく
ちゃんと自分の言葉で面接に臨もうって」
『…良かった。真吾くんが採用されて。
まぁ、私が面接官でも採用したと思うけど』
真吾「ははっ！良かったです、ほんと」
『ねぇ、…で、話がまだ見えないんだけど…』
真吾「だからまず
涼宮さんには感謝してるんです。
無事に採用されたので」
『いや、結局真吾くんの実力なんだから
別にそんな…』
真吾「最初はバリバリ仕事して、
実際評価もされてて、
茅ヶ崎さんと同じ尊敬の対象だったんです。
…でも、２人は似てるようで違ってて。
茅ヶ崎さんもプライベートについては
話してくれないですけど、
涼宮さん、仕事で辛いことあっても
愚痴らないじゃないですか」
『そ、それは…
こちらにも落ち度があったりするわけだし』
真吾「茅ヶ崎さんが言ってました。
涼宮さんは話を聞いてくれるし、
一緒に怒ってくれるけど
自分の事はあんまり話してくれないって」
『なんで美沙とそんな話になってるの…。
それに、話してスッキリするタイプと
そうじゃないタイプっているのよ。
私は後者なだけ』
真吾「じゃあ、その時はどうするんですか」
『仕事に没頭するか、好きな音楽聴く』
真吾「…そうなんです。
涼宮さんって人を頼らないんです。
…だから、その選択肢に人に話す、が
入るといいなって思ってて。
おこがましいですけど、
それが願わくば自分だったら…って。
まぁ、これは多分、
サウンドメンバーも同じだと思いますけど」
『そんな風に考えてくれてたの？』
真吾「相手からの返答もあるわけですけど、
話すことで意外と冷静になれて
分析したり大した事なかったって
吹っ切れたりできるので。
僕はまぁ、涼宮さんがそういうので
働きすぎて倒れないかが心配ですけどね」
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
