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恋愛のできない人 ページ26

雄島「やっぱり。僕の感は当たってるでしょ?」


『雄島さんに答える必要ないと思いますけど』


雄島「そうだね、Cさんとどうなろうと関係ないね」


…え、そう…
じゃあ、なんで私を口説くの、


雄島「言ったでしょ、僕は欲張りで、
手に入れると決めたものは必ず手に入れるって」


『…はい?』


すると、突然立ち止まった雄島さんは
私の目をじっと見てから



雄島「僕の名前は雄島佳介。33歳。
誕生日は9月14日。
彼女なし。犯罪歴なし。
XXのマンションで一人暮らししてて
ゴブリンっていう犬を飼ってる」



『突然なんですか…』


雄島「そして、今は涼宮Aさんを手に入れたい」


雄島「たとえ、君が誰かのものであっても」

執着にも近い口説き文句を言われて
一瞬息が詰まりそうになる。


『…』


やばい、顔が熱い。

反論しなきゃ、これじゃ、このままじゃ、、
雄島さんのペースに呑まれる。

そう思うのに、まだ身体に残ったお酒は
思考力を鈍らせていて。



雄島「もうすぐ駅だけど
そんな顔で電車乗せられないから
タクシー呼ぼう」



『え、?』



急にグイ、と私の手を引きながら
駅前通りから外れて歩き出す雄島さん。

手を振り切ろうしたけれどビクともしなくて。

『ちょ、どこ行く気ですか!』


そして、人気のない路地に入ると、
思いきり抱きしめられた。


『!!やだ!離して…』



雄島「涼宮さん、本当は僕のことキライじゃないでしょ。
素直になってよ」



『か、勝手に自分に都合よく解釈しないでください』


すると、顎を持ち上げられて雄島さんと目が合う。


雄島「そんな顔で言われてもなあ…
けど、今日はこれで我慢しとく」


その言葉の直後、キス、されてた。

我に返って突き飛ばそうとしたけど、
雄島さんから離れていった。


雄島「さ、タクシー乗り場に行こう」


腰を抱かれて
手を引かれてるときよりも距離が近い。

『近いんですけど…』

ガッチリとした、たくましい腕が離してくれず。


次々とやってくるアプローチに
対応力が追いついていかなくて、

前にちいちゃんから言われた
「恋をしていないと、脳細胞が衰えて
恋愛できない人になっちゃうよ」
という台詞が脳内でこだまする。


『…もう…!大人しくタクシーで帰りますから
今日はもう勘弁してください』


雄島「ハハッ、わかった。
今日はここで引き下がるよ、また明日」


そう言って雄島さんは帰っていった。

後輩を育てる力→←帰路



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設定タグ:田中圭 , 小関裕太 , 恋がヘタでも生きてます   
作品ジャンル:恋愛
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます!需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります! (2021年8月7日 16時) (レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こちいこ | 作成日時:2021年7月25日 20時

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