帰路 ページ25
席に戻ると、Bが完全に潰れてて。
雄島「あ、やっと帰ってきた。
Bさんが潰れちゃったからタクシー呼んだとこ」
『雄島さん、すみません。ほら、B、起きて』
Bを揺さぶった途端、
Bの動いた腕が私の首にヒットして
クラッ
わわわ！！！！転ぶ！！！
雄島「っと、大丈夫？」
想像した衝撃がなく、そっと目を開けると、
ドアップの雄島さんで。
後ろから支えてくれたらしい。
友人C「おーい、いつまでそうしてんの？」
やば、、また雄島さんに肩を抱かれちゃってた。
恥ずかしくなった私はサッと居直って
『すみません、ありがとうございました』
ペコ、とお辞儀をした。
結局、Bが1人では帰れなさそうだったから
Cくんが同乗してタクシーで帰ったせいで
雄島さんとふたりきりに。
『雄島さんもお疲れ様でした。ではまた会社で』
そう言って歩き出したのに、
雄島「あ、待って」
パシ、腕を掴まれて引き止められた。
『？どうかされました？』
雄島「今日は送らせてよ」
『え、大丈夫です。
酔い覚ましに隣駅まで歩くつもりですし』
雄島「！なら、尚更！
こんな時間にひとりで夜道歩かせられないよ」
『いやそんな気を遣わなくて大丈夫ですから』
雄島「気を遣ってるんじゃなくて
僕は涼宮さんが心配だから送りたいって言ってるの」
『でも雄島さん、家XXあたりじゃないんですか』
雄島「男が送りたいって言ってるときは
君は気にしなくていいんだよ。
ほら、いこ」
掴まれていた腕からスルっと手を引かれる。
『ちょ、雄島さん、手…』
雄島「手を繋ぐのもだめ？」
上目遣い気味に聞かれ、一瞬ドキッとさせられる。
『つ、繋ぐ必要はない、じゃないですか』
雄島「僕は今日懇親会に涼宮さんが居なくて
寂しかったんだよ。
だからそのお詫びだと思ってさ、ね？」
何その理由！！
『そんな理由、ズルいです。
それに、こんなとこ他の誰かに見られでもしたら…』
仕方なく手を繋がれているものの、
なるべく隣を歩かず数歩分空けて歩き出す。
雄島「それは僕にとって好都合だけどね。
周りへの牽制になるし」
『牽制？』
雄島「僕のみたところ、
Cさんは僕をかなり警戒しまくってたし、
君は気づいてないかもしれないけど、
社内にもよく君を目で追う社員がいるからね」
『ちょ、警戒って…』
雄島「たとえば、今までにCさんに告られたり、
誘われてたりしなかった？」
『…』
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
