この、チャラ男め ページ20
お店を出てから５千円だけ手に握らせて
『今日は本当にごちそうさまでした。
一応、仕事の一環とはいえ
これは連れてきていただいたお礼です』
雄島「え、受け取れないよ！
奢るつもりで連れてきたんだから」
『だから、お食事は奢っていただきましたよ？
これは連れてきていただいたお礼です。
こんなんじゃ足しにもならないでしょうけど、
社長は来週から茅ヶ崎さんや橋本さんとも
意見を聞く会を設けなきゃいけないですし…。』
雄島「お金をもらっちゃったら
僕は今後キミのこと誘いにくくなるんだけど。
お金は要らないからさ、またご飯誘わせてよ」
『嫌ですよ。
2人で一緒にいるところ誰かに見られて
適当な噂立てられるの本当迷惑なので』
すると、雄島さんがスッと私の耳に顔を寄せて
雄島「僕ならこういう予約の取れないお店、
連れてきてあげられるよ？
それでも…だめ？」
ささやくような甘い声と同時に、
お金をポケットに戻される。
このチャラ男め！
『ほんっと、いい性格してますね！』
私は暗がりとはいえ
紅くなったであろう耳を押さえて
雄島さんを睨んだ。
雄島「フッ、その顔もそそるね。
何度も言うけど手に入れるって決めたものは
僕は絶対諦めないから」
『こんな脈ない相手といて楽しくないでしょうに』
雄島「まさか。今もめちゃくちゃ楽しんでるよ。
Aさんと一緒にいて楽しいもん」
下の名前で呼ぶなんて…！
この後どこか連れて行かれかねない不安がかすめて、
私は切り出した。
『今日は美味しいお肉、ごちそうさまでした。
それでは、社長、失礼します』
雄島「(ますます気に入った)」
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
