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 翌日、いつもより早く起きた花澄は近所をランニングしている。これから毎朝、簡単な筋トレとランニングをする予定である。
 女子力(物理)を手に入れるために……!

 しかし、花澄の身体はすぐに音を上げた。引きこもりで学校以外はほとんど外に出ない彼女には全くと言っていいほど体力がない。
 少食と体質のおかげか痩せ型ではあるが、肉が少ないため不健康そうな痩せ方だ。適度な運動でお腹を空かせ、バランス良く栄養を摂る必要がある。

 花澄は自分の生活習慣全般を見直さなければいけないことを痛感した。数メートル走っただけで息切れしてしまう自分の身体を情けなく思う。


 適度――よりは少ないが運動した後は箸が進む。今まで朝食をほとんど食べていなかった花澄の食べっぷりに両親は驚く。
 その前に、彼女が早起きして運動していたことにも驚いていたのだが。

 朝食を終え制服に着替えた花澄は鏡の前で化粧をしている。昨日の買い物で部屋に置く鏡と持ち歩く鏡を買ったのだ。

 化粧といっても、花澄がめざしているのはナチュラルメイクである。
 血色が良く、表情が明るく見えるように軽く肌を整えるくらいだ。目元は何も付けず、ビューラーで睫毛の向きを上げて色付きリップクリームで唇を明るく見せたら完成。
 化粧品売り場の店員が高校生の花澄に合うメイクを教えてくれたのだ。

 髪型を変え、身だしなみを整えた花澄は見違えるようになった。意を決して玄関から出る。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 家族と外出の挨拶を交わし、いざ、出陣――ではなく――登校。
 短くなった前髪によっていつもより明るくなった視界にそわそわしながらも真っ直ぐに歩き始めた。



 教室に入った瞬間、クラスにいる生徒の視線が花澄に集中した。「この人誰だっけ?」状態である。
 花澄は普段前髪で顔を隠していたので、彼女の顔を正確に把握している者は少ない。

 花澄の顔立ちは元々整っており、可愛い部類に入っている。ぱっちりと開かれた大きな垂れ目は長い睫毛で覆われており、くっきりとした二重が目の大きさをより引き立てている。その上に自然なメイクを施して鬼に金棒状態だ。
 いつもの教室に、突然知らない美少女が現れたら注目の的になるのは当然のことであろう。

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設定タグ:コメディ , 転生 , 市販書き(一次創作)   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
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紅月まのか - もしかしてツンデレですかね.......?(え)更新日昨日か.......あと1週間待ってます!頑張ってください! (2019年7月21日 7時) (レス) id: b975388040 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり(星沢想良)(プロフ) - Couteau_1937さん» 直しました! ありがとうございます! (2019年6月29日 9時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
Couteau_1937 - 細かくてごめんなさい!!「復讐」が「復習」になってます! (2019年6月23日 21時) (レス) id: deb1b5318f (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - オリジナルの中で一番好きです!楽しすぎて久また読み返ししてました笑笑更新頑張って下さい! (2019年6月23日 0時) (レス) id: 85d98be7fd (このIDを非表示/違反報告)
りゆ - とても面白くて、楽しみだったので、更新、戻って来てくれると嬉しいです!(>_<) (2019年6月2日 15時) (レス) id: ebc25fbea8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花杜あみり(星沢 想良) | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年12月25日 16時

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