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『そよ姫』






座っているそよ姫の前に立ち、声を掛ける。





そよ「Aさん!?どして…」

『私にご命令が下されましたから』

そよ「…そう、ですか。
すみません…ご迷惑をお掛けしました」

『…姫様。
一声掛けて頂ければ、私が掛け合いますから、
どうかこの様な事はお控え下さい。茂茂様もご心配されますから』

そよ「Aさん…」

神楽「お前がそよちゃんの言ってた、ゴエイって人アルか?」





Aは隣に座って居る神楽を見て、目を見張る。





『…貴方』

神楽「?」

『…いえ、
そよ姫と一緒に居てくれて有難う御座います』






Aが微笑むと神楽は照れ臭そうにそっぽ向く。






『そよ姫、そろそろお帰りになりましょう』

そよ「…はい」

神楽「待つアル!」





神楽は立ち上がるそよ姫の裾を掴んだ。





そよ「女王さん…」

神楽「もうちょっと…もうちょっとでいいネ」

『…』

土方「いつまで時間掛かってんだ。
さァ、帰りますよ姫様」






痺れを切らした土方は、そよ姫に声を掛ける。
Aは直ぐに手を上げ、停止の合図を出す。





『そよ姫は見つかりました。
目的は完了。捜索は中止致します』

土方「…あ?何勝手に決めてんだコラァ」

『近藤さん、本日はご協力有難う御座いました。
そよ姫は私が責任を持って城まで送りますので、心配はご無用です』

近藤「え?大丈夫…なんですか??」

『えぇ』






Aが微笑むと、さり気なく頬を染める近藤。






近藤「という事で、お前らァ!引き上げだ!!」

土方「近藤さァん!?
これで何かあったら俺達の責任になっちまうだろうが!!」

近藤「トシィィ!!俺もうずっとヒヤヒヤしてんだよ!??
怖ェんだよ!?
とっつァんにあんな脅され方してよォ!!??

頼むからもう帰ろうよォォォ!!!???」

土方「知るかァ!!!」





近藤が土方の首に腕を回し、引きずりながら歩き出した。






沖田「そういやァ、あんた名前は?」

『東雲 Aです』

沖田「んじゃァ、東雲サン。
あんたみてェな面がこの町歩いてっと襲われちまうから、
気を付けて下せェ」






三人に続き、真選組が後を追う様に歩き出した。







そよ「あの…Aさん」

『…日が暮れる迄ですよ』

そよ「!。よ、良いのですか?」

『私も護衛に回りますから大丈夫です』







Aが微笑むと、二人は笑顔になった。

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mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにしています! (11月26日 15時) (レス) @page16 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - すごい、好きです!!!東雲ちゃん、可愛いし、えへへへへって感じです。イラストめっちゃ綺麗で凄かったです!!!! (10月25日 14時) (レス) @page16 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天天 | 作成日時:2023年10月12日 22時

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