思い出の中にある日記。 ページ38
最後にリビングの棚を整理していたとき、日記帳のようなものを見つけた。
『お父さんとお母さんの名前が入ってる……』
その日記張は、その一冊だけじゃなくて、何年もかけて書き続けてきたと思わせるような大量の日記。
私は一冊目のページを捲って、その日記の最初の文を読み始めた。
(今日、とっても元気で可愛い子が生まれたわ！名前はA！これからこの子の事を、後悔がないように愛してあげていかなくっちゃ！)
『私が、生まれた日……？』
ああ、そうだったなぁ。お父さんとお母さんの交換日記を見つけて、また泣いたんだっけ………。
(今日、Aが立ったぞ！記念すべき日だ！今日は赤飯だ！これからどんな子に成長するのか楽しみだ！)
お父さんの綺麗だけど筆圧の強い字が見える。
生まれたときから、私は愛されてるんだなぁ。
私はさらに読み進めて、別の日記のページを捲る。
(今日はAの入学式！友達がいっぱいできると良いわねぇ。優しくて、自分よりも他人を優先する人を思いやれる子だから、きっと沢山友達出来るはずよ！)
ああ………二人との日々を思い出す………。
笑いあった日。
初めて、怒られた日。
初めてゲームをして遊んだ日。
お父さんと部屋全体を使ってお母さんの誕生日パーティーをしたけど、部屋が散らかって二人揃って怒られた日。
どれもが全部、大切な思い出。
思い出に浸っていると、私はもう最後の日記に手をかけたいた。
内容は………。
(Aは誰よりも優しい子。願わくば、その優しいままで、誰かと側にいて欲しいわ。誰でも、いつまでも側にいられる訳じゃない。いつかは必ず別れが来る。私だって例外じゃないわ。突然Aの前から姿を消してしまうかもしれない………
たがらそこ、悔いの無いよう一緒に側に居続けたいの。ちょっとでも、Aが最っ高に幸せになれるように！)
(俺がいついなくなっても、きっとAなら大丈夫だ！俺は………いや、俺たちは、ずっと、Aの幸せを何よりも大切にしてきたんだ。だから、Aだってわかってるはずだ。大切な人が出来たら、何をすれば良いのか。そして、その人に限らずに色んな人には、どんな風に接すれば良いのか。こう言うのは縁起が悪いけどな、仮に俺がいなくなったとしても、Aとの思い出がそうはさせん！
いつまでも、思い出として残り続ける限りは、Aの幸せの一つとして残り続けるんだ)
誓った日だった→←それは最悪であり、最低な日だった。つまり、悪夢だった
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
