それは最悪であり、最低な日だった。つまり、悪夢だった ページ37
一日中泣いたあと、私は親戚の人と葬式をしていた。
穏やかな顔で目を瞑っているお父さんとお母さんは、本当に綺麗で……体はボロボロなのに、本当に綺麗な寝顔だった。
今にも起きて、大きな声で、あの安心する声で私の名前を呼んでくれるんじゃないかって。
もう一度一緒に………まだ側にいてくれるんじゃないかって。
だけど、現実は変わらない。
お父さんとお母さんが火葬されるのを見て、また私は涙を流した。
『ねぇ！お母さん！お父さん！待ってよ……！行かないでよ！言ったじゃん！ずっと一緒にいてって！言ったじゃん！！』
自分で聞いていて胸が張り裂けそうになるほど悲痛な叫びが響き渡る。
『まだ私、お母さんと約束した料理、作ってないよ！？まだ私、お父さんと約束した水族館に行ってないよ！？まだ、私っ………』
最後に言おうとしたのは、お父さんとお母さんがいつも言っていたこと。
『私、お父さんとお母さんに、友達を紹介したことないっ！』
お父さんとお母さんは、私に友達ができないことをとても気にしてくれていた。
私が友達がいなくて、遊ぶ相手がいないから、仕事さえも後回しにして私に構って優しくしてくれた。
それが私は嬉しくて嬉しくて………。
だけど、それだけじゃなくて、いつもいつもお父さんとお母さんは……！
「Aに友達ができると良いわよね〜！出来たら真っ先に紹介してちょうだいよ？楽しみにしてるわ！」
「Aなら絶対に友達が出来るはずだ！なんたって、お父さんとお母さんの子だからな！飛びっきりの優しい子に育ったお前は、絶対に良い友達が出来る！」
いつも………二人は私を応援してくれてた。
何度も嬉しくて涙を流したこともあった。
だから、その分二人がいなくなったのが嫌だった。
受け入れられなかった。
受け入れたくなかった。
そして、ここでまた場面が変わる。
それは、家の整理をしていたときの場面。
まだ私は泣いていて、泣きながら三人で写った写真を家中に飾っていた。
二人の部屋には、二人の仲の良い写真と、私の写真があった。
小さな頃から今ぐらいまで。
たくさんの思い出が部屋全体に飾られていた。
そして、改めて愛されていたことを身に染みて感じた。
『いなくなって初めて、私にとって二人がどれだけ大きかったか分かるなんて………本当に最低だなぁあ……』
今まででもわかっていたつもりだった。
だけど、二人の愛は遥かに大きく……私を包んでくれていたんだ。
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
