ドワーフの国へ行くリムル達の見送り ページ31
時は流れて、私はリムルとそのお供達の見送りに来ていた。
ランガちゃんの背に乗ったリムルに私は最終確認をする。
『リムル。忘れ物はない？一人でも大丈夫？道に迷わない？』
「オカンか！…大丈夫だよ！すぐに帰ってくるって！」
私はランガちゃんの背に乗ったリムルを一撫でして離れた。
オカンって言われたけど…確かに心配しすぎかもしれないけど！
『何かあったらすぐに帰ってきてね？約束だよ！？』
「大丈夫だって！そんなに心配すんなよ。すぐに帰るから！」
…本音を言うならすっごく行きたい。
だって、リムル一人だと、またリムルが怖がることがあるかもしれないから。
「……A。言っとくけどな、Aと出会った頃に比べて、俺も怖いって思うものは少なくなってきてるぞ？」
『えっ！？』
な、何で今私が考えていたことを……！？
り、リムル？いつの間に心を読むスキルを手に入れてたの？
「……それに、俺はAの友達として、Aに頼られる男だって事を証明したいんだ！いつまでもAに助けられる訳にはいかないからな！」
『り、リムル……！』
嬉しい。リムルがそんなことを考えていてくれたなんて。
それともう一つ感じるこの気持ちは何？
リムルが成長して、何だか寂しいけど、嬉しい気持ち……。
……はっ！？
そう言えば、お父さんやお母さんが私が小さいときに今の私と同じような感じのリアクションをしていたような気がする！
つまり、成長した子供を見る親の気持ち……という事！？
いやいや！私はリムルのお母さんじゃなくて友達です！嬉しいや悲しいはあってもそういう気持ちではない！
私は心を決めると、笑顔でリムルを送り出すことにした。
『分かったよ！リムル。私、ここから応援してるから！一人で頑張って！』
「おう！任せとけ！」
リムルも私に答えて自信溢れる返事をくれる。
でも、脳裏に流れていく、今までのリムルの姿を思い出すと、私は…つい。
『……途中で何かあったら、帰ってきても良いからね？何なら、嫌になったら私が行ってあげるからね？』
こう言ってしまった。
……ごめんリムル。やっぱり心配！
矛盾したことを言ってごめんね！
「……全く！心配すんなって言ってるだろ？それじゃあ行ってくるよ！」
「リムル様！お気を付けて！」
そして、リムル達はランガちゃんに揺られて徐々に姿が小さくなっていく。
『行ってらっしゃーい！』
私はその後ろ姿に、大きな声でそう叫んだのだった。
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
