黒蛇VS私達 ページ15
腕の中にいるリムルはプルプルと震えていて、少し怖がっているように見えた。
『リムル、私があの蛇やっつけるよ。だから、少し後ろに下がってて？』
そう言って腕の力を緩めるけど、リムルは降りようとしない。
『………どうしたの？』
そう聞くと、リムルは体の一部を矢印のようにして、黒蛇を指した。
『もしかして、一緒に戦ってくれるの？』
そう質問していると、肯定するみたいに私の腕から飛んで、黒蛇の前へ数歩分移動した。
でも、やっぱり怖いのか、その後ろ姿は怯えているように見える。
一緒に戦ってくれるなら、その気持ちを無下にするわけには行かないよね！励まして一緒に戦おう！
『ねぇねぇ。リムル。あの蛇、確かに大きくて怖いけど、ヴェルドラさんに比べたらまだ怖くないよ？ヴェルドラさんと違って獲物を見るような目で見てくるけど、まだまだ可愛い方じゃない？』
だから、頑張ってみよう？
そう言って励ましてみる。
………だけど、言ってる本人もちょっとだけ恐いと思ってます。
でもヴェルドラさんに比べたら随分マシだ！
『じゃあ、私が出きる限り黒蛇の注意を引くから、その間に！』
出きることお願い！拘束でも攻撃でもいいよ！と、言って私は蛇の前へと飛び出した。
えいちゃん。薄々思ってたからあえて聞かなかったけど、私の種族って何？
《解。混合成獣です。様々な魔物の集合体であり、体の一部を魔物に変化させることが可能です。高い身体能力が特徴であり、攻撃と共に尾の蛇を使った隙の無い体勢が基本スタイルです》
ほほぅ？
じゃあ、これで運動音痴から脱出できるんだね！？
ってそこじゃなくて、体の一部を他の魔物に変化かぁ………うーん、じゃあ例えばの話、人間の手の形を保ちつつ虎みたいな強靭な爪、固い毛皮を持てるように変化することは？
《解。可能です》
おぉー！夢が広がるなぁ！
意識するだけで変えられるんだよね？
《その通りです》
よしっ！
えいちゃんとのここまでの会話、わずか一秒。
その間に黒蛇の目の前までやって来た。
だけどここで左に跳ぶ！
黒蛇は首を動かして、私を追うように大口開けて襲ってきた。
蛇が最大まで近づいたのを確認すると、私は側にあった壁を蹴って地面へと着地し、裸足だった足を変化させて柔軟性も兼ね備えてるけど硬さも忘れてない、ゴツゴツの鱗がびっしりの蹴りを蛇の腹へ壁側へと叩き込んだ。
蛇が壁にめり込む。
よし！リムル今だ！
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
