歩きながら自分語り ページ14
『リムル………？』
目を開けると、目の前にリムルがいた。
なんか、家に帰ってきた時にお迎えしてくれたペットみたいに側にいた。
こんな可愛い楕円形のプルプルスライム、リムルを目を開けた瞬間から見られるなんて、目覚め良いなぁ！
上半身を起こすとリムルを抱き抱えて立ち上がる。
『それじゃあいこうか！そろそろ私太陽の光浴びたくなっちゃった』
そう言うと、抱えたリムルがプルプルと動いた。
何か言ってくれたのかな？
とりあえずこの洞窟から出るために、私は歩き始めた。
『ねぇ。リムル。今から私、喋るけど、独り言だと思って聞き流していいからね』
無言で歩き続けるのもなんだか後で気まずくなるような気がして、私一人だけが勝手に喋るだけでも良いから喋ろうと思った。
『あのね、私、前世では高校三年生の女の子だったんだ。成績は自分で言うのもなんだけど、中の上……ってところかな。運動は音痴だったけど体を動かすのは大好きだったんだー！』
静かな洞窟の中では私の声はよく響く。
結果的に自分語りっぽくなってめっちゃ恥ずかしいけど、言いたいからやめない。
『だけどね、何故か私、幼稚園の頃からずっと友達が一人もできなくてね。帰ったら父さんが私のために買ってきてくれたゲームを一緒にやったことくらいしか、遊んだことがないの。だからね、リムルとヴェルドラさんが私の初めての友達のなんだよ！』
《マスター。私がいます》
あ、そうだね！えいちゃんも私の友達だ！
でも、えいちゃんは友達と言うよりは幼馴染みみたいなものじゃない？生まれたときから一緒なんだし。
《……………………くっ…》
？えいちゃん何か言った？
………自分で言っといてなんて悲しい奴なんだ……私は……しかし！今はもう友達が二人と幼馴染みもいるんだ！やったね！
私は心のなかで何を叫んでいるんだろう。
『だからね、友達になってくれたとき本当に嬉しくて！だから泣いちゃったんだ』
そう言いながら洞窟の壁に突き当たったので、曲がろうとしたとき。
『それでね………………ん？』
目の前に巨大な蛇がいた。
私の尻尾の蛇とは真逆の真っ黒の蛇。
《告。テンペストサーペントです》
チロチロと舌を出してこっちをまっすぐ見つめている。逃す気は無いみたい。
私は今にも飛び出しそうだった尻尾の蛇を『止まって』という合図でアイコンタクトをした。
自分自身だからか、すぐに理解して蛇は引っ込んだ。
せっかくだから、私自身でも戦いたいもん。
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
