-誘拐と手品(マジック)☆- ページ10
安永)相原だって分かったな。
相原)あぁ。
相原と言う子供は賢そうで、目がキラキラと輝いている。
花井)じゃあ、老稚園をやると言ったら、嫌がらせもあるだろう？
佐織)あるなんでもんじゃないよ。
老稚園を計画通り開園するなら、私を片岡先輩と同じ目に遭わせるって電話がかかってきたわ。
花井)君は此処の子か？
花井が少女に聞いた。
佐織)そうよ。
朝倉佐織って言うの。
遠山)それは脅迫だ。
どうして警察に言わなかったんだ？
佐織)だって、何処の誰とも言わないんだもの、言いようがないじゃん。
遠山)それはそうだが、気を付けた方が良い。
奴らの事だから何をやらかすか知れん。
遠山は心配そうに言う。
佐織)もうやられちゃったわよ。
佐織が言った途端、皆で笑いだした。
三条は相変わらず、相原の洋服に顔をうずめたまま眠っている。
遠山)何かやられたのか？
佐織)誘拐されちゃった。
娘の命が惜しければ幼稚園をよこせって。
遠山)それは君、重大犯罪だぞ。
どうして警察に連絡してくれなかったんだ？
遠山の口調が厳しくなった。
安永)サツに話して、佐織が殺されちゃうといけねえから、俺達で取り返しちゃったのさ。
安永が言った途端、子供達は楽しそうに笑った。
花井)どうやって取り返したのか、教えてくれないか？
花井が遠山に替わって聞いた。
菊地)佐織をおばあさんと取り替えちゃったのさ。
学校で会った菊地と言う生徒が言った。
花井)じゃあ、この前のあれは…。
安永)そうだよ。
俺がベンツのナンバーを教えたのさ。
安永が得意そうに言った。
ひとみ)ついでに言うと、万引きの事電話したのは私。
少女が言った。
花井)君の名前は。
ひとみ)中山ひとみ。
あれ、役に立った？
花井)立ったとも、協力ありがとう。
ところで、誘拐の事だけど、この事おばあさんをどうやって取り替えたんだ？
相原)それは手品さ。
簡単に種明かしはできないよ。
相原がそう言った瞬間、眠っていた筈の三条の手がゆらっと動いたかと思うと、手から花を出した。
貴)こんな風に、ね…。((ふあ…
まだ眠そうだ…。
貴)はい、あげる。
あと、コレも。
三条は、ポケットに手を突っ込むと、さっきの花と一緒にどす黒い紙の様なものを花井に渡した。
花井)これは…！
何処で拾ったんだ？
貴)現場…。
鎮魂曲弾く前に、たまたま…。
それは血にまみれたプリクラだった。
貴)僕と、美奈子。
−＊
次へどうぞ→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫音(プロフ) - まなミンさん» 紫音)じゃあ、その2人の出番増やそうかw 2人)やった！ 紫音)いつ更新できるか分からないけど…。 2人)バイトしろ！ 紫音)は〜い。 (2014年11月28日 14時) (
レス) id: 539eeac358 (このIDを非表示/違反報告)
まなミン - すごく面白いです！元1年2組大好きだけど、特にカッキーと安永が大好きです！ (2014年11月22日 1時) (レス) id: f7f1b50bb1 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 水無月さん» 本当に、いってしまえば良いのになぁ…。美奈子を…。((泣 クッソ、どうしてくれよう。これから更新したら…。 (2014年11月21日 13時) (レス) id: 539eeac358 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 - ほんとーに………。 (°ξ°((⊂＝(°Д°⊂){古屋&安藤逝けぇ！] (2014年11月20日 11時) (レス) id: 242bf6b524 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 水無月さん» 紫音)…だって、なんかコメントしてあげなよ。 徹)有賀と、これからも宜しく。 英治)え////う、嬉しいかな…。ありがとう。 久美子)なっ////何言ってんのよ、恥ずかしいじゃない！/// ひとみ)へっ？！あ、どうもありがとう、これからもよろしくね♪ 紫音)以上！ (2014年11月10日 12時) (レス) id: 539eeac358 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫音
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shionn/
作成日時：2014年7月21日 21時
