天使くんと。 (ページ9)

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８, ちゃぷちゃぷ。ページ9

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「あったけぇ～…」

「ちゃぷちゃぷ♪」

俺の膝の上に座って水面をちゃぷちゃぷと揺らすけいくんに、さっき気になった事を聞いてみた。

「けいくん、あのさ」

「んー？」

「羽ってどうなってんの？」

「えっとねぇ、ちっちゃくできる！」

なんと！
変幻自在という事ですか！？

「だったら飛ばない時は小さくしてればいいんじゃないの？」

「だって、はねないとしんじてくれないもん！」

「へ？」

「はねないとてんしってわかんないでしょ…」

と、段々声が小さくなっていって俯いてしまうけいくん。

「あっ、ごめん」

「はふっ、しんぱいしたぁ？」

「おい、！」

ケラケラと楽しそうに笑うけいくん。

この子が本当に天使なら俺は……

いやいや、そういう事は考えたくない。

だって俺まだ26だよ？

いくらなんでもこんな健康体で、早すぎでしょ。

「ひかるのおうち、ふんすいないね」

「うん、普通の家には無いよ」

「なーんだ、つまんないの～」

でも、

こんな事普通の子どもは言わないだろうな…。