天使くんと。 (ページ19)

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18, ふくざつ。ページ19

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けいがうちに来てから2週間が経った。

今日は仕事も休み。

少し普段はできない朝寝坊をして、
のんびりごはんを食べる………

なんてことは俺には許されないのか
朝からアイツから電話がかかってきた。

「ひかる、だれくる？」

「薮だよ、ほんと迷惑。」

「めいわくー？」

「そう、いやだなーって思ってるの」

「いやじゃないみたいだよ？」

「！！けいくんまで…！」

「？」

くそ、けいくんにまで勘違いされてる。

ピンポーン♪
とチャイムの音。

来やがったな、薮の野郎。

ガチャッと玄関の扉を開くとそこに立っていたのは薮

…ではなく大ちゃん。

「あれ？大ちゃん？どうしたの？」

「どうしたって、ひかが呼んだんでしょ？」

「は？」

「薮くんからメール、ひかが料理作るから薮くんと俺を招待してくれるって」

「薮のやつ………」

フツフツと湧き上がる怒りを抑えつつ、とりあえず大ちゃんを家にあげる。

というか、大ちゃんは同じアパートに住んでるのにそんなメールおかしいでしょ。

気づきなさいよ。

ピンポーン♪と少し遅れて薮がやって来て、招き入れる前に1発利き手側に肩パンチを食らわしてやってから薮も家にあげてやった。

「おきゃくさんいっぱいだね♪」

喜んでるのはけいくんだけだけどね。

「ぼくもみんなとあそびたいなぁ…」

少し寂しそうにそう言ったけいくん。

そうだよね、けいくんには見えてるけどけいくんは見えないんだもんね。

見えてたら可愛がってもらえるだろうに。

たくさん遊んでもらえるだろうに。

ちょっと複雑な気持ちになった。