天使くんと。 (ページ15)

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14, お人好し。ページ15

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「おはようございます」

出社していきなり俺の元へと駆けて来るのは他とないアイツ。

「光！また後輩の仕事手伝わされて
サービス残業したんだって！？」

「手伝わされたって…俺は別に……」

「バカ、お前は断れない性格をいい様に利用されてるんだってば！」

「だってそんなこと言われたって…」

「とにかく！光は危機感が無さすぎる！」

朝から勘弁してくれよ…。
サービス残業より疲れるっての。

「うるさいなぁ、薮には関係ないでしょ」

「なっ！？俺はお前を心配してだな…」

「余計なお世話だよ」

ズバッと言ってやるとわかりやすく落ち込む薮の横を通り過ぎて自分のデスクに荷物を置く。

ふと隣を見るとけいくんがいない。

………いない！？

キョロキョロと辺りを見渡せば、
薮の後ろにけいくん発見。

「ひかる！このひとはやぶ！」

うん、そうだね。正解。
でもね、びっくりするから戻っておいで。

「ひかるぅ…？」

不思議そうに俺の顔を覗くけいくん。

「びっくりするから、勝手に行っちゃダメ。」

小さくそう言うと怒られたことに気づいたのか

「ごめんなさい」

と小さく謝ったけいくん。

「ん、いいよ」

優しく微笑んで見せれば安心したように笑う。

「たかぎはどこかなぁ？」

離れちゃいけないってことをわかってくれたけいくんは、その場でくるくる回って高木さんを探してる。

あと、けいくん。

たか "き" ね。