27セーブ ページ34
そう言って、俺の元へ降りてくると腕を縄にし、俺の手首を拘束する。それと同時に縄として伸ばしていた反対の手で斧を取り俺の首をザクッと切る。
『うーわ…グロッ』
あまりの容赦のなさに引きながら自分の死体を見る。胴体と頭は完全に離れている。
ピピピという着信音が聞こえ、耳を傾ける。
千尋「はい。すみません。能力は分からなかったです。否、碧が少し能力を食らっているらしいので…はい。戻ると思います。はい。分かりました…え?私が管理してんだろ。あいつに触れたら殺処分だからな?…冗談って…おま、本当…はーい」
電話が終わったであろう千尋がため息をつきながらガラケーをしまう。
これ以上は特に情報はえられなそうだな。そう思い、自分の死体に触れる。
千尋「あーあ。ちゃんと傷も治ってるじゃん」
戻ってきたのは千尋が降りてきた場面だった。斧はまだ持ってない。まだいける。能力に注意しながら行けば良いんだ。
『万夫不当』
そう言い、一気に距離を詰める。
千尋「え?」
千尋の腕を掴み、横へ引っ張る。そのまま腹パンを思い切りする。
『っ、た!』
距離をあけ、手を見ると、血だらけだった。
千尋「うちの能力は別に腕限定って訳じないからね。お腹も鉄板に変えられるから」
そう言って、斧が落ちているところまで行き、斧を拾う。
『くそっ』
千尋「うちは君がどんな能力かなんか分からないよ。でも、それは君も一緒だ。美空の能力を使おうが差は作れないよ」
『別に俺はお前の能力が分からないわけじゃ無い。それに、お前と俺には差がある。それは、俺はお気に入りでお前はそれ以外ってことだ』
そう言って、ナイフを構え、距離をつめる。斧を蹴り飛ばし、ナイフを振るう。が、腕が刀になっており防がれてしまう。もう片方の手でナイフを掴み、何とか首元に誘うとするが避けられ、そのまま体勢を崩してしまう。後ろから刀で首を斬られる。
千尋「お気に入り…ね」
そう呟いて、俺の死体を見つめる。少ししてから、ポケットなどを漁られる。
『うーわ。最悪。趣味わりぃ』
どうせいいものなんて入ってないから良いか。そう思い、自分の死体に触れる。
千尋「あ、今回は戻るの早いね」
『趣味わりぃ事してんなぁっておもってな』
千尋「趣味じゃないから!しなきゃ行けないことだったんだよ!君が今こう言うことをするようにさ!」
そう言って、斧を握り直し、俺の首を斬ろうとするが、しゃがんで避ける。
千尋「おっと…二度目はきかないかぁ」
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作者名:みむ | 作成日時:2022年2月13日 21時