ゲームの転生者の歩む道[オリジナル] (ページ18)

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こんな状況でよくそんな呑気でいられるな。相手が相手だからどうでも良いのか？まぁ、そんなことは置いておこう。美空が回復している間に愛を殺すか…時間との勝負か。

『ねぇ。そこどいて』

愛「何で？」
愛が身構えながらそう言う。

『美空でしょ？鍵持ってるの。バレバレだよw』
挑発的にそう言う。

愛「否、私だよ？！wえ？w」
少し煽るように愛が言い返すが、それと同時に美空が愛！いっちゃ駄目！と愛にいう。

『ふーん。愛が持ってるんだ。それじゃ、愛がまず先だね』
そう言って、愛に思い切り詰め寄る。金属音が響き渡る。
少しずらしてナイフを振るう。が、全て反応されてしまう。これじゃあ、美空が回復してしまう。余裕がない。
裏ポケットには紗輝が持っていたナイフが蓋をして5本入っているけど、今使うのはちょっとな…。そんなことを考えていると、気がつくと愛がフライパンで攻撃を仕掛けてきていた。

『うわっ？！』
しゃがんで何とか避ける。愛がフライパンを思い切りからぶったせいで体制が崩れている。愛が体制を崩している間に愛の首にナイフを振るおうとした瞬間。

『い”っ！』
背中に美空が投げたナイフが刺さる。そのまま、勢いよく倒れる。

愛「美空！」

美空「愛！大丈夫？」

愛「大丈夫だよ！それより、美空早く手当てしないと！」
意識が遠のいていく中でそんな会話が聞こえる。
何…でだ？この会話。どこかで……

目を覚ますと、やはり予想していた通りそこには自分の死体が無かった。
ボロボロないじめられっ子と少し足を擦りむいている主犯がいた。

A「いったぁぁ！」

B「うわぁ…血でそうじゃん。最低～！」

C「それなw」
思い出した。この場面はいじめられっ子が主犯に反抗して押した時だ。主犯はバランス崩して足すりむいてたな。

B「おい～wなんかいえよw」
いじめられっ子の髪を思い切りBが引っ張る。痛い…と泣いているようだった。
僕は、茂みに隠れながらその光景を見ている昔の自分に行けよ！と声をかけようとしたが、その瞬間。昔の自分が凄く震えているのが分かった。
僕は、また何も言えないままその光景を眺めていた。いじめられっ子は友達？だったのか？…

次に目を覚ますと、自分の死体が目の前にあった。愛は美空に肩を貸して歩いている。まずは、美空を紗輝にやった方が良さそうだな。
死体にふれる。光に包まれ、美空が攻撃を仕掛ける前の場面に戻っていた。