ネコと変化 ページ14
「そういえば、」
皆さんに挨拶を済ませた私は乱歩さんの隣、つまり定位置へと戻ると彼はラムネの瓶を机に置いた。
中で光るビー玉がカランと心地良い音を奏でる。
「昨日より元気になったじゃん」
『そう、ですか?』
乱歩さんは私の耳をさわさわと撫でて笑った。
福沢さんよりも小さい手が私の耳を弄ぶ。
手慣れているのかなんなのか・・・・・ついつい緩む口を必死に抑えながら考える。
確かに言われてみれば口数も多くなった気がする。笑う回数も増えたし、何よりも沢山の感情を知った。
喜びはもちろん、最近では何故か心臓が締め付けられる感情が多い。今もほら、乱歩さんが近くてドキドキする。顔に熱が集まって俯いちゃうし。
まさか・・・・・・・・・・恋とかじゃないよね?
___いやいや、私に限ってそれはないよ。
だって私だよ?ペットの私がだよ?
何の冗談か知らないけど、そんなの許されないでしょ?ペットに必要なのは色恋沙汰じゃなくて忠誠心。
馬鹿なのか私は。そんなんだから親から突き放されたんだよ。
そうだよ。二人ともどこにいるの?
私を置いてってさ。
会って聞きたいことが沢山あるの。
_____何で私を捨てたの。
「ペットでも何でも君は僕のだから。それだけは忘れないでよね」
触れていた手が私の頬に添えられる。
温かい感触がじんわりと頬から体に溶け込んでいった。
『ぁ・・・』
その手が首筋を撫でた時、私は息苦しさを感じた気がした。
それは確認するように、見えない首輪を撫でるようだったから。
私がそうやって錯覚しただけかもしれない。
そう錯覚したかっただけ・・・・・。
『分かってますよ』
答えた私に乱歩さんはただ頭を撫でるだけだった。
その気持ちよさに思わずスリ・・・とその手に頭を擦りつけてしまった。
くそ・・・・これじゃあ本当にネコじゃないか。
゜:。* ゜.
ちゃすちゃす天さんです(`・ω・´)キリッ
お話の途中にすみません( ..)"
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パチパチ(。>ω<ノノ゙
最近この作品は何処に向かっているんだろうと悩んでます( ˙-˙ )
ここから一気に展開が早くなっていきますよ(^ω^)ニコニコ←
では
天さん
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黒猫もふお - めちゃくちゃ面白かったです!最終話は感動してちょっと涙が出ました!神作品をありがとうございます! (8月21日 16時) (レス) @page34 id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - べにぢゃけさん» 可愛く描いてもらいました(´ω`)アドバイスは御本人にお願いします(`・ω・´)きっとうさぎちゃんなら喜んでくれますよ! (2018年1月4日 0時) (レス) id: b9103288e7 (このIDを非表示/違反報告)
べにぢゃけ(プロフ) - 最初のイラスト上手ですね!手を除けばですけど!あのポーズだと親指は後にあるはずなんですよねww (2018年1月4日 0時) (レス) id: d20295d5ac (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - 生流れ(せるれ)さん» 最後までありがとうございました!!完結できて良かったですε-(´∀`*)ホッこれからも頑張りますので、よろしくお願いします!(*`・ω・´) (2017年12月27日 10時) (レス) id: b9103288e7 (このIDを非表示/違反報告)
生流れ(せるれ) - 完結おめでとうございます<(_ _)>凄くハラハラドキドキでした!そして、乱歩さんと夢主ちゃん可愛い!!これからも頑張って下さい!! (2017年12月27日 6時) (レス) id: 37c30113ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天さん | 作者ホームページ:http:/http://commu.nosv.org/p/tensan819
作成日時:2017年11月19日 3時