涙と鎖骨 ページ10
｢手前、泣いてんのか？｣
休憩時間。プールサイドに膝を抱えて座っていた私を先輩が覗き込む。
『泣いてませんよ？』
本当に泣いてない。涙は出てないし、そもそも泣く原因がない。
先輩を訝しげに見ると、先輩は私に手を伸ばした。
先輩の細い指先が私の涙袋をなぞる。
｢いや、なんか･･････悲しそうだったから｣
その言葉に胸がきゅぅっと締め付けられる。
やっぱり、先輩の一言一言にドキドキしてしまう。
これはもしかして本当に"あれ"･･･？
『先輩･･････恋ってどんな感じですか』
私の言葉にピクリと反応した先輩が私の肩を勢いよく掴んだ。
｢手前恋してんのか？誰だよ？何処のどいつだ手前が恋したのは。てかいつの間にだよ。やっぱ同級生か？歳下か？歳上はあんま眼中にねｪのか？｣
『･･･えっ、と。同級生ではないですね。歳上･･･かな』
これが恋なら、の話だけども。
先輩は眉を顰める。
｢ソイツ、優しいのか？｣
『･･･微妙ですね』
だって笑顔なんてあんまし見たことないし。
｢性格は？｣
『まあ･･･ちょっと意地悪です』
鎖骨見せてくれないし
｢何処に惹かれたんだよ｣
『鎖骨、ですかね』
その瞬間、視界が反転して先輩と天井が映る。
これは、押し倒されてる･･･？
プール側からザワザワと子供達のざわめきが広がっていった。
｢俺じゃ、｣
『先輩･･･？』
｢俺の鎖骨はもういいのかよ？｣
ゆっくりとジャージのチャックが下がる。
その先に見えるのは私が愛してやまない鎖骨。
うそ、でしょ
｢なァ、今なら見放題触り放題だぜ？｣
『ちょっ、先輩どうしたんですか？』
急に鎖骨見せてくれるし押し倒してくるし
一体全体、先輩に何が･･･？
｢はぁ〜い、そこまで｣
と、その時ゆる〜い声と共に先輩が消えた。
え！？と起き上がるとどうやら先輩はプールに飛ばされたようだ。
｢全く。大丈夫かい？｣
『･･･変態さんどうしてここに？』
｢グサッときたよ今の｣
そこには太宰さんの姿。
｢中也は少し頭を冷やすといい。さ、Aちゃんプールで一緒に泳ご〜｣
『え、ちょっと･･･！？』
太宰さんに手を引かれるがままプールに連れてかれる。
結局、先輩の行動と言葉の意味は分からないまま、先輩は暫く水面に上がってこなかった。
｢(何やってんだ俺)｣
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鎖骨=酸素 - 鎖骨好きなので、ぐへへぇってなりながら読ませていただいてます！←← 更新、頑張ってください！！ (2018年5月5日 23時) (
レス) id: 4d2ad6fce7 (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - 月夜弥さん» おお！楽しんできてくださいね！(*´∀`)♪ (2018年3月23日 18時) (レス) id: b9103288e7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜弥(プロフ) - 天さんさん» ですね！私、中也の鎖骨好きすぎで日曜日に1万円中也グッズ買ってきます！ (2018年3月23日 18時) (レス) id: 2435ed909b (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - 月夜弥さん» も、もしや貴方も鎖骨好き！？鎖骨買い取り様がいらっしゃいましたーー！！！中也の鎖骨を争うとなると、戦争みたいになりそうですね(￣▽￣;) (2018年3月22日 23時) (レス) id: b9103288e7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜弥(プロフ) - 鎖骨ぅぅぅ！10万円で買い取らせてもらいます(( (2018年3月22日 23時) (レス) id: 2435ed909b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天さん | 作者ホームページ：http:/http://commu.nosv.org/p/tensan819
作成日時：2017年11月16日 22時
