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もしも、レイの目と私が見える事に関係があるとして
レイの目が両目とも赤黒い時は私を認識できる・・・?
じゃあ、レイジにはどうして私が見えるのか。
『私はA。レイジ、貴方に問う。貴方は何故私が見えて私と会話できるのか』
当然ながらレイジはポカンとした顔になった。
見えている人間に何故見えているのかと聞かれれば、この反応は普通だろうな。
おかしいのは私の方だ。
「お前・・・・・・・・・・・・・・・レイジって呼んでくれんのか!?」
『え』
・・・・・・・・・・。
「そうかそうか!いやぁ〜そこにいるレイは中々呼んでくれなくてな!お前さんみたいなべっぴんさんに言われるとはオジサン嬉しいぞ!」
レイジは何がお気に召したのか、ずかずかと私に近づき肩を組んだ。
ほんのり香る煙草の匂いに懐かしさを感じながら、私はレイジにされるがまま。
『あ、あの、質問に・・・』
「あぁ。安心しろ。俺も"お前と同じ"だ」
は・・・?
レイジはそれだけ言って私から離れた。
どういう事だろう。
「お姉さん・・・?」
離れていくレイジの背中を見ていた私に、レイは心配そうに手を握った。
『大丈夫・・・だよ』
動揺する心。
あの懐かしく感じた香りは何処で・・・?
中也も煙草を吸うが明らかに匂いが違う。
じゃあ一体全体誰なんだ。
「そうだ。お嬢ちゃん、いい事を教えてやろう」
考える私に向き直ったレイジ。
その口元がニッと悪戯に微笑み、
「この記憶、早いとこでねぇと引きずり込まれるぞ」
『そ、』
『それはいい事なんですかァあああ!?』
外に出たはいいけどこれから先どこを目指せばいいんですか!?
そこを教えてください!
しかし肝心な事は教えてくれず、レイジは沢山の兵を引き連れてどこかへ行ってしまった。
ガックシと下がる腕。
それを不意にクイクイと引っ張られた。
「お姉さん。パパは向こう」
それは、お先真っ暗な状態に一筋の光がさした瞬間だった。
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推しが多すぎて困ってる - やばい好き、、沼がああぁぁぁあぁあふふきょうからわたしは中原さんおしだああぁあああわあああ()(更新頑張ってください!応援してます! (2021年3月27日 10時) (レス) id: 60a485a3f1 (このIDを非表示/違反報告)
エネ(プロフ) - 設定のところが性格の所が正確になってますよ!それと、すごく面白いので、更新がんばってください! (2018年1月9日 12時) (レス) id: 24f4ffea16 (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - 小松七さん» 1度壊しちゃいます!やっぱり面白い作品を見ていると幸せだけではないようで、1度は壊れて絆を深められたらなぁって考えです!最後には必ずハッピーエンドにしてやります!w (2017年11月4日 0時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - 黒帽子さん» (´;ω;`)ウッ…温かいお言葉ありがとうございます!血液型で誤魔化すのも情けなかったですよね・・・。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします! (2017年11月4日 0時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - みりんさん» わわわっ!ありがとうございます!やっとこさスランプから抜けましたよ!!応援ありがとうございました!よければ最後までお願いします! (2017年11月4日 0時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天さん | 作者ホームページ:http:/http://commu.nosv.org/p/tensan819
作成日時:2017年3月20日 23時