【短編集】可愛い息子達がビデオを送ってくれるそうです【文スト】

肝試し ページ29

治｢いざ、肝試しへ！｣


中也｢てめぇ･････どうしてそんな余裕そうなんだよ！｣


作之助｢一つの説で幽霊は実はパラレルワールドの世界の住民なんじゃないかと言われている。だから、まあこの廃病院に幽霊がいたとしても、それは向こうの住人なので驚く必要はないだろう。こんにちはと挨拶をしておけばいいんだ｣


中也｢真顔で語るな！｣





さてやってまいりました恐怖の肝試し！
何時もながら司会はこの私！そう！3人の可愛い息子の母親です！


今日は地元で有名な廃病院へと入るようですね。
噂では、誰もいない手術室から男の子が母親を呼んでいるだとか･････またまた、病室から鳴り響くコールだとか。


実に不気味な病院ですが、現在の3人の様子は･･･



治｢帰れればいいね｣(ﾆｺｯ


中也｢なんか寒気が･･･｣


作之助｢カメラ担当は何時もながら俺か･･･｣




安定ですね。



さあ早速入りましたよ！




治｢ちょっと中也くっつかないで｣



治の体には幽霊さながら中也がべっとりとくっついていますね写真撮りたいな←



作之助｢確かに寒いな･･･｣



カメラがゆっくりと病院の廊下を映していく中、私にはハッキリ見えました病室から何かが覗いてるのを。



え、ちょっ･･････････



3人には見えてないのか、何かに導かれるようにその病院へと入っていく。


おっと？まずくないか？入っていいのかな！？



中也｢･･････････なんかいねぇか？｣



治｢はぁ？｣



作之助｢特には見当たらないが？｣





ガラスやらが散乱している病室に中也が真っ直ぐ進んで行きますね。おい戻ってこい中也。



壊れたベッドの横、中也がゆっくりと下を覗いた。



それにならうように作之助もカメラをベッドの下に･･････････ってまてまて！！



ゆっくりと下を覗くカメラ･･････････そして映る白いモノ。




ｷﾞｬｧｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!!!!!←




？｢た、助けてくださいぃぃいいいい！！｣




････････････････････へ？




途端、何かが飛び出してきた。




白髪にボロボロの服･････コイツ幽霊じゃね？←




治｢誰だい？｣



敦｢僕、敦っていいます！この病院で迷ってしまって･････足音が聴こえる度にお母さんを呼ぶんですけど、皆逃げちゃうんですよ･････｣




手術室から母親を呼ぶ声･････





コイツかｯ

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