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◇◇◇
「おっつかれ様でぇぇぇぇぇす」
はーい。真尋ですよー。公安に戻りましたよー。
疲れたよ。
みんな確認するね。私は観光客だよ。
公安に目をつけられたり色々してるけど観光客だよ。
大事だからもう一度言うね。かんこ……
「なーなーせーーー」
あれれ。金髪がうるさいねおかしいね。
「終わったんならさっさと、帰って来い!!」
「いいでしょ!私、観光客だよ。京都めっちゃいいとこ。寺見てなにがいけんのんじゃぁぁぁ!!!」
「連絡くらいよこせぇぇぇ」
うるせぇよ。こっちは一般市民だよ。
「明日、いや、今日中に報告書と意見書をまとめて出せ、いいな?」
あー、降谷がガチ怒だよ。いいな?なんて許可取ってないだろ。
ごめんね。
降谷さん機嫌悪かったんだって。許してね。
まー、仕事しますかね。と、デスクに戻ると。
私の彼氏がいる。あっ、2次元ね。
会いたかったよ。じゃなくて、こんなの出て行く前にあったっけ?
あれれ?引き出し開けたら好きなお菓子が入ってる。うん?これは確かに無かったどう言うこと?
頭の中にハテナマークがいくつも出来上がっていると下僕1号の風見がやってきて、私の目を見て
『廊下に出て』
と、言っているので降谷に咎められないように廊下に出た。
◇◇◇
「何あれ?どゆこと?」
下僕はしばらく考えた後口を開いた。
「降谷さん、本当に心配してたんだ。イージス艦での事件ももちろんそうだが、どちらかと言うとその後でだな。……防衛関係だと公安はいつになく忙しい。降谷さんの手持ちの案件もハードだからな。その中で右腕のお前と音信不通は精神的にキツかったんだろう」
音信不通って、何日も取らなかったわけではないでしょう。せいぜい2日程度でしょう。
それに、右腕って?私、そこまで偉くないよ。
「精神的にってことで納得しとけ。机の上のは降谷さんがお前のモチベーションを上げるためにわざわざ集めさせたものだから」
そう言って、下僕は去っていった。
精神的に?私が?
私のモチベーションのために集めさせたの?
なんだよ……
――どうせなら口で言ってくれればいいのに。
私は密かに口角を上げた。
◇◇◇
公安はいつになくバタバタとしていた。既婚者も独身も関係なく泊まりになっている。みんながよれよれのスーツを仕事をしている中、我らが上司、降谷さんは機嫌が悪かった。
降谷零――。
29歳にして公安の潜入捜査官を任されるほどの優秀さ。
この人の下で仕事が出来るなんて……ではなく、先ほどの降谷さんの上司の言葉が頭によぎる。
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綺藤(プロフ) - Mahoさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると幸いですヽ(*´∀`)ノこれからもよろしくお願いいたします(*^^*) (2018年8月10日 9時) (レス) id: 860dd52b69 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 夢主ちゃんのキャラ好きです!更新頑張ってください。 (2018年8月9日 0時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 読ませていただきました!とても面白かったです! (2018年8月9日 0時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
綺藤(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます! そう言っていただいて嬉しいです! これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします(*^^*) (2017年11月24日 22時) (レス) id: 860dd52b69 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます!夢主ちゃんめちゃくちゃカッコいいですね(^^)うらやましいです(´・ω・`) (2017年11月24日 0時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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