【名探偵コナン】アメリカから天災が来日した件について。#3【ギャグ】

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◇◇◇


――ピンポーン

灰原は気だるい身体を叩き起こして玄関へと向かった。相手を見た瞬間、条件反射のようにドアを閉めようとしたが相手の方が素早くドアに手を掛けた。


「驚かせてごめんさーい」


そう扉を開けたのはジョディ・サンデミリオン。


「私は新出先生が担当している帝丹高校の英語教師！彼の車故障中ね！だから私、代わりに迎えに来ました！よかったらこのチェーンロック外してくれますかー？」


灰原は黙って思考したのち咳き込みながらジョディに手を惹かれて車に乗り込んだ。


◇◇◇


キャーーーーーーーーー！！

あたりが悲鳴で覆われた。その中でも私の頭の中は真っ白になっていた。
嘘でしょ。なんで？コナンはいないよ。小五郎さんなのかい？死神は。
でも皆勤賞は私だよ。こんなの嫌だ。殺人と血ばかりの日本は嫌だ。
そんな中でも小五郎さんは元刑事とあって実証見聞もどき――いや、もどきは失礼か――をしている。


「ボーガンで心臓を射抜かれてやがる。……ご丁寧に悪魔のカードまで添えて」
「悪魔をあの世へ案内したって笑えないね。発射されたボーガンは太平洋のどこかへさよーならしてるから、見つかりっこないね」


はい詰んだ。いきなり詰んだ。
小五郎さんが幽霊船長のマスクを剥がすとそれは福浦千造という映画プロデューサーだった。
さて、ここでみなさんに1つお知らせです。
真尋や園子ちゃんは死神ファミリーの一員なので死体を見てもまぁ、冷静だよね。でもね、このメデューサさん……平気な顔してるんですけど！！！！幽霊船長のマスクのマイクの解説とかしてるんです。
わけわかんねー。あんたが犯人じゃねーの？と、疑いの目を向けてしまう。
しかし、そんなことなどなんのその微笑み返されてしまった。あれー。どっかで見た気がする……


「カードは不正防止のために福浦さんが作ったものなのでスタッフですら前もって準備できないんです」


えー。それはつまり。


「この8人の中に犯人がいるってことね」


メデューサさんにセリフ取られた。その時ミイラ男が床を気にしてるのを目の端に捉えながら、私は自身のイヤリングに軽く手を添えた。


◇◇◇


車に乗り込んだ灰原は気付いていた。ジョディの後ろをつけている車に、新出と思われる人物が乗っていることも。そして、この状況が自分にとってはとてつもなく不利であることも。


「大丈夫……これから会いにいくDr、とってもとっても優秀ね！風邪なんかすぐに治って楽〜になりますよー！」


ジョディの楽観的な声とは対照に、灰原の顔はどんどん険しくなっていた。

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