天才マネとバレーボール【改訂版】 (ページ34)

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エピソード32　“過去編” ページ34

『ねえ、あんた、本気で言ってる？』

私は椅子から立ち上がり、笑顔で言い放った。

クラスメイト2「えー？もちろー『ふざけんじゃねえよ！』…え？」

なおもペースを崩さない相手に、私の怒りは頂点に達した。

『あんたがしたことは、うちらの努力無駄にしたってことだよ？やり方がわからなくて、できませんでしたー、なら少しはしょうがないかな、ぐらい思ってやるけど、Aに任せればいい？あんたそれでも人間なの？人任せで、責任感の欠片もない、こんなんでよく胸張って生きていけるね。』

勢いに任せてまくし立ててから、相手をキッと見据えた。

すると、

クラスメイト2「っそんな！私そんなつもりじゃ、」

『じゃあ、どんなつもりだったの！？』

クラスメイト2「っ！…う、うわーん！！！！」

その子は、いきなり声を上げて泣き出した。

と、そこへ、彼女といつも一緒にいる女子達が駆けつけた。

私はしまった、と思った。彼女らは、クラスで顔を利かせている、ボス的存在なのだ。