難易度16 ページ16
結局私達は相部屋ということが発覚した。
前世は可愛い女の子たちがルームメイトだったのになあ。
「というか、なかなかに広いわねこの部屋。」
「まあこれくらい広ないと3人入らんからなあ。」
正論だけども、正論だけれども!!
明らかにこれは広い。広すぎる。下手な宿の2倍くらいは
あるのではないか。
「…………Aさん、更衣室があるっぽかったから着替えてきたらどうっすか。」
ショッピ!!あなた、あなた喋れたのね!!!!
ショッピがやっと喋ってくれた事実に感激しながら、学校指定の部屋着に袖を通す。
なんだこれすっごい生地がさらさら。
全員着替え終わったところで、ある問題が浮上した。
「チーノ…俺もう眠いんやけど…。」
「ええ!?夕食は!?」
「もういらん…」
「じゃあ……この3段ベッド、誰がどこに寝るか決めないといけないわね。」
そう、この寮、3段ベッドというなかなか斬新なものがあるのだ。
「せや、せーので言うたら?」
「「「せーの!!」」」
「「「一番上!!!!」」」
「ちょ、チーノお前朝弱いんやから下行けよ!」
「いやショッピこそ朝起きれてないやんけ!!」
「ちょっと待ちなさいあなたたち。ここは公平にじゃんけんはどう?」
3人とも引かずに公平な決め方をするしかなかったので、結局のところじゃんけんになった。
結果は、私の一人勝ち。ざまあ!!
3段ベッドは、上から私、チーノ、ショッピで寝ることになった。小さい頃から夢だったんだよ、2段ベッドとかの一番上で寝ること。
私も長旅の疲れからかすっかり眠くなってしまったので、
かなり早い時間帯だが布団に入ることにした。
すると、布団の中に固いもの…本が、入っていた。
表紙も何も書いていなかったので気になって開いてみると、
『A様へ
前のデータではバグによるご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
ささやかな罪滅ぼしではありますが、この本がA様の役に立ちますよう…。』
と謎の怪文章が書いてあった。バグやらなんやらは分からないが、自分の役に立つなら多分いいものなのだろう。
そう思い、ワクワクした手つきでページをめくった。
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改めまして200hitありがとうございます!
読み直してみると読ませる文章じゃないな〜と思ったのでぼちぼち更新入るかもしれません。
ラッキーヤンデレ
カニバリズム型
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作者名:動くかもしれない点P | 作成日時:2023年8月31日 22時