高難易度鬼畜ヤンデレ乙女ゲー【d!】【ntjo組】 (ページ13)

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難易度13 ページ13

いや、ほんとにここどこ？

このまま入学早々遅れるのは嫌だ。
前世の記憶を辿るも何も、忘れかけてるし元々覚えてなかったから知らない。

「………あ、Aさん。迷ってるの？」

そう後ろから声をかけてきたのは、クロノアだった。
なんでこう毎回後ろから現れるのか。

「そうなのよ…これじゃもう遅刻は免れないわね。
あなたは3年でしょう？早く行かないと私みたいに遅刻するわよ。」

そう、クロノアは3年、トラゾー、ぺいんとは2年、しにがみは1年というバランス型なばらけ方をしている。

それはいいけどクロノアはなんでこの時間にここにいるんだ。明らかに道わかってそうな顔してるのに方向音痴とか？？そうなの？？？そうなのクロノア？？？？

「俺は良いんだよ。俺Aさんのクラスの位置分かるから、一緒に行こ」

救世主。救世主だよクロノア。でもちゃんと授業は出たほうがいいと思う。人のこと言えないけど。

………というか私クロノアにクラス言ったっけ。

少しモヤモヤは残りつつも、無事クラスへ辿り着くことができた。さーてと、私の席は…

一番左の奥から2番目…。サボりには絶好のスポットだ。

席に着きもう直ぐ鳴るであろうチャイムを待っていると、
慌ただしく2人の男子が入ってきた。

1人はヘルメットの茶髪さん、もう1人は…あのクラスを見てくれた水色ふわふわ頭のぐるぐるめがねさんだ。

そういや同じクラスって言ってたな。

2人は少し探す素振りをして、結局私の席の前後に座った。

ちなみに彼ら2人に対して周りがイケメーン♡や、顔がいい！！！などという反応なので、きっと顔は整っているのだろう。

そのいけめん、とやらが私の席の前後というすごい事態に陥ってしまった。

もちろん周りはこちらに注目するわけで。視線が痛い。

まあ一応挨拶くらいはしておくか…

「えっと…お二方、おは…いや、ごきげんよ…？初めまして、よろしくお願いします…ですわ。」

「はい！よろしくお願いしますね！」

「………。」

ヘルメット君はガン無視ですか。ふーん。

ぐるぐるめがね君はいい人なのだろう。しっかり返してくれる。だが、口の端が引き攣ってるのは私の見間違えじゃないはず。

え？私嫌われてね？

どうにか好感度を確認しようと目を合わせようとするが、
ヘルメットは目が合わず、ぐるぐるめがねは身長が高すぎて合わなかった。

身長の暴力。