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薬研に案内され廊下を歩く
「いやぁ、さっきは驚きだったぜ!
なんせ何か飛んできたかと思って避けたら飛んで行った方向が爆発したんだからな!」
「そうか、当たらなくてよかったな…
ところで…お前も付いてくるのか?」
さも当たり前のように付いてくる真っ白な男
手榴弾が爆発した時それを目撃した男で、大佐の仕業とわかった瞬間目をキラキラさせて喰いついてきた男だ
名を聞けば鶴丸国永という太刀らしい
薬研みたいな短刀ですら人間嫌いなのに、何故こいつはこんなにフレンドリーなのか疑問に思っていたら…
『見るからに強そうな奴に喧嘩を挑む程力の差がわからないわけではないからな!』
なんて答えた
ふと鶴丸を見ると、傷口が開いたのだろうか?
ところどころ血が滲んでいるようで治そうと手を伸ばした
「…さ、触るな!!」
バチンッっと音を立てて叩き落される手
「………ほぉ」
叩き落された手を見つめ霖の目が鋭くなる
「……あ、お……れ…」
目を恐怖に染め手を叩き落とした手を握りしめて震える鶴丸
「……っふ、ははははは!」
いきなり笑い出す霖
「……た、大将?」
「霖大佐?」
笑い続ける霖に薬研と翡翠が首をかしげる
一体今のどこに笑う要素があるのか?
「…あー悪い、ついな」
視線は鋭いまま鶴丸を見据えた
「敵対しないと言ったくせに警戒するのか?
違うな、ああ言えば俺を油断させれるとでも思ったのか?
心を隠すのはうまいが…俺を相手取るのは無謀だったな
策を練ったのは…俺を排除したい神かもしくは策を知らずに利用されたか
少なくともこんな愚策を講じたのはよほどおつむが弱いと見える
まぁ、助言を与えるとすれば…
ろくに戦った事も無い刀如きが先日まで戦地で敵を斬っていた軍人を相手どれると思うな
たとえ刀の付喪神であろうと、戦わなければお飾りと一緒だ
戦う意思がないならその腰に差している刀は捨ててしまえ
大和の魂を持たない奴にそれを持つ資格はない!」
何故持ち歩く?
本体だからか?
違うだろ?
よく考えろ、その刀の意味を…
何故手に取るのか?
今のお前に誇りや信念はない
己が何者でなんの為にその刀を手に取るか…
もし導き出した答えが馬鹿げた答えだとしても
「褒めてやるよ」
唖然と見つめる鶴丸の頭を撫で鋭かった視線を和らげた

3→←刀剣男子との邂逅



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大日戦(プロフ) - こちらのコメントに一か月以内に返答がいただけない場合、著作権法に基づいて違反報告も念頭に置いています。早急な返答をお待ちしています。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: c2de18787e (このIDを非表示/違反報告)
大日戦(プロフ) - こちらの作品、私が3年前から書いてる帝国陸軍騎兵大尉が審神者の小説と台詞内容やストーリー展開、設定が酷似しているんですが、私の作品を模倣されたんですか?それとも作者様ご自身が一から、独自に調べて考えたのです?どちらにせよご意見を聞かせ願いたい。 (2019年8月22日 17時) (レス) id: c2de18787e (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 面白かったです!続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください! (2019年5月8日 21時) (レス) id: 83407bc1eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2019年3月19日 22時

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