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第佰弐拾伍話 ページ28

「なってない!!!遅すぎる!!!」




バシバシと、木刀がぶつかる音が響く。
そして、木刀が手から落ちる音も同じように響く。

数日経って私のところへも隊士が来るようになったが……稽古はいろんな意味で大変すぎる。
みんな悪くはない、頑張ってるんだな…って事は伝わってくる。
だけど、それで最終決戦行くの?大丈夫?序盤で死ぬよ?って感じ。




「お、鬼だ……」
「色柱様怖っ…」




そんな声が聞こえてくるがお構いなし。
だって、死んでほしくないもん。
死にたくないなら強くなるのが一番って、転生してからこれまでで嫌と言うほど思い知った。
だからこそ、心を鬼にして稽古をつけなければ。




「そこ、休憩終わり。
さっさと木刀持って向かっておいで」
「「ヒェッ」」




呼吸を使い、向かってくる隊士の木刀を捌きながら伸びている隊士へと目を向ける。
怯えたように肩を震わせるけど知ったことか。




「君、水の呼吸の使い手だよね」
「は、はいっ」
「それなのに力任せに刀振るってちゃ、呼吸の特性が活かしきれてないよ」




青色・水流硬波を使って隊士くんの木刀を弾き飛ばす。
呼吸を使っているとはいえ木刀だから威力は落ちるし、ある程度加減はしてる。
だって、怪我したら稽古続行不可能でしょ?




「呼吸を使って受け流す。
そしてここぞという場面で強く握る。
ここに来るまで他の柱にも稽古つけてもらったんでしょ?それを思い出して」




木刀を握り直し、さらに踏み込む。
そして何度か隊士の攻撃を捌いた時……バァァンッととてつもない音を立てて稽古場の扉が開いた。




「よぉ、氷の女王!
伊之助様のご到着だぜ!!!」




………いつか来るとは分かっていたけれど。
面倒くさいのが到着してしまった。

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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ばなな( ?)バナナさん» コメント、ありがとうございます!完結後のことはまだ考えておりませんが、まずは本編を完結させるべく執筆していきますので…更新ペースはゆっくりかと思いますが、ご愛読のほどよろしくお願いします! (8月9日 11時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ばなな( ?)バナナ(プロフ) - いっぱい寿司...この続編とかでキメ学とか書いて欲しい...(ᵒ̴̶̷᷄ ᵒ̴̶̷᷅) (8月7日 5時) (レス) @page34 id: 0b7a4ff9a1 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - あきらさんさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!天星ちゃんはなんだかんだで私も好きなキャラです笑 更新ペースはゆっくりかと思いますが、これからもご愛読のほどよろしくお願いします! (7月29日 11時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
あきらさん(プロフ) - 初コメ失礼します!!作者様の書く小説が好きです、このお話もめちゃくちゃ読みやすくて、感情とかがスっと頭に入ってきました!とくに天星ちゃんのオタク?っぷりなところや真剣なところなども好きです!作者様のペースで更新頑張ってください! (7月27日 20時) (レス) @page34 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます!愛ちゃんはもう別人と言っても過言ではないですね笑 更新はゆっくりかと思いますが、これからもご愛読のほどよろしくお願いします! (2023年1月6日 23時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2022年7月31日 19時

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