ただのモブなんです…。【鬼滅の刃】

丗参 ページ36

「今日はありがとうございました！」

「稽古以外でも来てくださいね！！」

「いつでも待っていますよ」

「甘味も作っておくからね」


嫁がとてつもなく優しいんだけど？

泣くよ？そんな優しくされたら？
此処に水たまり出来るよ？


「はい！また来ます！」

「じゃあ、俺は蝶屋敷まで送ってくる」


宇髄さぁああん！！あなたは嫁と仲良く家で
ランデブーした方がいいんじゃない!?

ほらね？世間体というものと考えてくれよ!?

嫁一番の宇髄さんがモブを送るってなんやねん！！

伊黒さんいるし大丈夫だよ！！


「宇髄さん伊黒さんもいるんで大丈夫ですよ？」

「そうださっさっと家に戻れ」


伊黒さんも賛同してるぞ！！
宇髄さん帰りましょうや！

帰ろうかもう帰ろうよぉ！！
アァ茜色に染まるぅうう道をぉお！！


「Aが俺を天元って呼ぶなら考えてやってもいい」

「うっ…」


出すハードルが高すぎて跳べぬ！！

鬼畜かよ！！何それ？無理ゲーじゃん？

モブごときがさ？宇髄さんって呼ぶのも烏滸がましいというのによぉ！！

まさかの下の名前！！？


「じゃあこうしましょうあだ名にしましょう
天ちゃんにしましょう」

「ブフッ！！」


い、伊黒さぁあん！？

何!?ツボったの!?急な笑いは恐怖にしかならないよ!?

吹き出すほどだった！？
そんなにネーミングセンスなかった!?


「派手さに欠けるな」

「おいっ…そこクフッ…じゃないだろ」


耐えれてないよ！！伊黒さん！！可愛いの化身なのかよ！！

一生見ておきたいわこの光景

モブっていいなぁ。この光景を何も言わなくても
見てるだけでいいんだから。


「じゃあ、ユアンでどうでしょうか
元って意味なんですけど」

「「……」」


……あ…しくったんじゃね？

英語を何普通に使ってんだぁ！！！

そりゃあポカンとされても仕方ないわな！！

大正だよ!?そりゃあ、カタカナの言葉も出てき始めてる時代だけどさ！！！


「派手でいいじゃねぇか！！ユアン…ユアン！！
天元の元からなんでユアンになんのかは分かんねぇが派手だから良し！」

「気に入ってもらえてよかったです
じゃあ、もう家に戻ってもらって構いませんよ」

「考えるって言っただけで帰るとは言ってないが？」

「そうだろうなとは薄々気付いていたが萌生が全く気付かないとはな」


は、嵌められたぁあああ！！！

うわっ何それ!?

ユアンめ！！おのれぇええ！！

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