ただのモブでいたいんです…。参【鬼滅の刃】

佰参 ページ22

結論から言うと……治ってませんでしたッ‼

え？なんで⁇炭治郎と普通に話せてたじゃん？

というとこで筆談することに。


「へーそんな血鬼術なのか」

「じゃあなんで炭治郎には普通にAちゃんが言ったことが聞こえてるんだよ？」

『その人の都合が良い言葉が聞こえるようになるけど、炭治郎にはそういうの気にしてなかったり？』


そうだとしたら、別に私が炭治郎に都合が良い言葉、悪い言葉どっちを言ったとしてもそのまま聞こえることになるよね？


「そうなの？」

「え……いや、俺も都合の良い言葉のほうが欲しいとは思うぞ？」

「さっきAちゃんと話してた時はどうなんだよ」

「別にさっきの話の中で都合の良い言葉が欲しいとは思ってなかった」


それじゃーーん絶対それじゃーーん‼

私の本心聞けたの別にどんな言葉が来ても良いって思ってたからじゃーん⁉

え？好き。


「それだ‼それ！
炭治郎はAちゃんに自分に都合の良い言葉を求めてなかったから聞こえたんだ‼」

「じゃあ善逸が聞こえなかったのは都合の良い言葉が欲しかったからだな？」

「うぐっ」


墓穴掘ってるぅ‼何その心臓に手を置く仕草可愛いとしか思えんだろ。

くっそ可愛い。


『炭治郎の近くに居れば私の本心は聞こえるし、炭治郎とこれから行動したほうがいいかも』


わざわざ柱に頼むなんて……ただでさえ忙しいし、もう数ヶ月したら遊郭編始まるっしょ？


「俺はAがそうしたいならそれでいいぞ」


うっわ‼笑顔が‼長男スマイルが凄い破壊力だッッッ‼ああ‼もう灰になってもいい……超かっこいい‼何これ何これ⁇

ご褒美ですか？何？ボーナスステージきたのかな⁇


「何その羨ましすぎる展開？」

「善逸も音で少しは分かるんじゃないか？」

「欲が勝って本心少しも聞こえなかったのさっき見てて分かってるだろ⁉」


……そうだったな。そういえば。

ここはもうどんまいとしか言いようがない。

大丈夫。そんな善ちゃんも私は大好きだから‼てか、どうであっても善ちゃんは可愛いからオールオッケーだわ。


『よろしくね。炭治郎。
少しの間だけど』

「ああ！なんでも頼んでくれ‼」


……やっべぇ…今主人公の近くにいてしまうというとんでもねぇイベント起こしてしまったやん。

それも自分で。アホさが完全に出たじゃん。誰だよさっきまでモブは引かれても些細なことさとか言ってたやつ。

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