てんしがじゅうにん ページ12
＊＊＊
???「びぇぇぇぇええええええ！！！」
子供のものと思わしき泣き声で目が覚める。
痛む体を堪えて体を起こすと、そこは見慣れたリビングだった。
どうやら、ママになる宣言をしてからすぐに眠りこけてしまったらしい。変な体制で寝たからか、全身が痛い。
しかし、泣きわめく子供の声を聞いて起きないわけにはいかない。
私は急いで寝室へ向かった。
＿＿＿＿＿＿
寝室につくと、劈くような泣き声が耳を刺激した。リビングから聞いてた比にならない。
あんなちっちゃい体からどういう原理でこんなに大きな声が出るのか、と少し顔を顰めながら、私は昨夜ちびっこ達を寝かせた枕へ向かう。
そこでは、泣きわめく水色髪の子を他の子たちがあわあわしながら取り囲んでいた。
…一人ぐっすり眠る強者が居るが、一旦置いておこう。
うーん、確かこの子は…チーノくんだったかな？プロフにも泣き虫って書いてあったし。
私はしゃがんでチーノに目線を合わせ、泣いている理由を聞いてみる。
『どした、何で泣いてんの？』
ci「びぇぇぇぇぇぇ！！！」
泣きわめくチーノに聞いてから後悔する。そうだった、この子達はまだ喋れないんだった
うーん、理由が分からないんじゃあ私は対応できんな…子供の世話とか初めてだし。
どうしよう、と悩んでいると、黒髪赤眼の子がとことこと歩いてきてチーノの前に仁王立ちした。
この子の名前は確か…トントンだったかな？
何が始まるんだ？？？と思いながらじっと見ていると、トントンが自身の小さな可愛い手でチーノの両頬をパチン、と挟んだ。
そして、
tn「ちの…おねーさん、こまっとる！ないちゃ、めっ！」
チーノのことを叱咤した。
大きな目を吊り上げてチーノのことを睨んでいる。
どうやら、私が困っているのを察してチーノに喝を入れてくれたようだった。
叱られたチーノは「…ん、」と眼のふちに涙を溜めながら泣くのを我慢して、服の裾をギュッと握っている。
それを見かねたトントンが、チーノの頭を撫でて「いーこいーこ」していた。
え、なにこれかわいい。
お兄ちゃん気質のトントンと末っ子気質のチーノの絡みに、朝から癒されるのだった。
＿＿＿＿＿＿
ども、作者です
最近リアルが忙しくスランプにも突入してしまったので更新がだいぶ遅れるかと…
掛け持ち作品も同様です、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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葵斗(別アカ) - この主ちゃん文章の至る所にネタと面白さと尊さがちりばめられてるの好きです、はい(？) (4月15日 7時) (
レス) @page31 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
暁 - てえてえだぜ！！！！！ (8月8日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
28(プロフ) - セエレさん» ありがとうございます〜！！セエレさんのおすすめ欄お邪魔しました😁✨ (5月22日 12時) (レス) id: 4dca6e121a (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - おすすめがぐう有能で生きる… (5月22日 2時) (レス) @page16 id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
28(プロフ) - ふうあさん» ありがとうございます~！！是非完結まで見届けてやってください！！ (5月19日 19時) (レス) id: 4dca6e121a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：28 | 作成日時：2022年7月30日 2時
