そのてのぬくもりを 5

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村《こんばんは〜村上信五です。》

丸《こんばんどぅーいん
丸山隆平でーす。》


22時、いよいよラジオが始まった。


村《さてさて今日はですね、お知らせはしてなかったんですけど、ゲストが来てるんですよね。》

丸《はいっ！
じゃ自己紹介お願いします！》


マルの言葉を受けて一人づつ挨拶していった。
6人言い終わった後、全員の目が僕に集まった。


丸《そしてそしてっ！！
はい、どーぞ〜！！！》


マルが立ち上がってものすごい大声で僕を指差した。

いや、そんな全力でアクションされてもラジオやし・・・(笑)。

ちょっと面白くなって最初の大事な第一声が笑って上手く言えなかった。


《ふふっ…安田章大ですぅ〜。》

村《マルっ！ヤスの最初の第一声を笑わせたるなや〜。

って事で今日はヤスくん復活スペシャルです〜。》

《こんばんは〜。お久しぶりです〜。
ご心配おかけしました〜。》


姿が見えない分、言葉だけでちゃんと僕は元気だということを伝えなきゃいけないから、精一杯明るい声で挨拶した。


丸《章ちゃん、半年ぶりやね〜。
あ、リスナーさんに一言話す？》


一言・・・緊張するけど、ちゃんとみんなに話そう・・・。
少しでもエイターさんたちの不安をなくすために正直に言わなくちゃ。


《あ、うん。

えっと・・・長い間ご心配おかけしてすいませんでした。
色んな報道が出て、凄く不安にさせてしまったと思いますけど、とりあえず今凄く元気です(笑)。

え〜・・・っと・・・知ってる人も多いと思うけど、左手があまり上手く動かせなくなっちゃいました。
でも、メンバーに支えてもらいながら、自分が出来ることを精一杯やっていこうと思ってるんで、これからもよろしくお願いします。》



今の自分の思いを簡単にやけど、ちゃんと話せたと思う。



伝わるといいな・・・。




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