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161 ~大倉side ページ11

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ベッド上でうわ言のように『亮には言わないで 』と言った後、ヤスは再び眠ってしまった。


ベッドルームをそっと抜け出し信ちゃんがいるリビングに戻った。



村『おぅ…ヤスどうや?』

『さっきちょっと目が覚めてさぁ。
熱はかったら8.5℃まで上がってた。』


村『そっか・・・。
明日休んだ方がいいかもな。』


『明日って何?』

村『マルとテレ東。』

『あぁ・・・。』


村『大倉?』



さっきのヤスが気になっていたら信ちゃんが優しく声をかけてくれた。



『さっきな、ヤスにちょっと頑張りすぎたんかもなっていってん。』


村『・・・うん。』


『そしたらヤス・・・消えるような声で“違う”って・・・。

その後すごい思い詰めた表情になっちゃって。
で、眠る直前に“亮には言わんとって”って・・・。』


村『そっか・・・。
色々考えてしまってるんやろうなぁ。

でも・・・確かに今の亮に熱出したこと言ったら仕事ほっぽりだしてでもここに来そうやもんな・・・。』

『ヤスが復帰してから亮ちゃん、さらにヤスに構うようになったもんね。
本人無自覚やから俺らが言ったところで届かへん・・・。


このままやとヤスも亮ちゃんも苦しいままやん・・・。』


村『せやな。
・・・でも俺らには亮を止められる言葉もヤスにかけてやる言葉も見つからへん。


冷たい言い方かも知らんけど・・・こればっかりは二人の問題や。』



『そう・・・やね。』


村『でも・・・“違う”はなんやろな。

頑張りすぎって言われて違うって言うって事は自分は頑張ってる訳じゃないって思ってるってことかなぁ。』




『・・・そうなの・・・かも。』




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章苺 - お疲れ様でした。 本当にこの小説が大好きです! (2015年6月15日 0時) (レス) id: cda6c03863 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱ(プロフ) - ふゆさん» コメントありがとうございます。気に入ってもらえてとてもうれしいです。これからも応援よろしくお願いします。 (2015年6月14日 10時) (レス) id: 1dc1c83703 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱ(プロフ) - 海さん» コメントありがとうございます。無事に最後までお届け出来て良かったです。引き続きもうひとつの作品もよろしくお願いします。 (2015年6月14日 10時) (レス) id: 1dc1c83703 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても素敵なお話で更新を楽しみにしていました。これからも応援しています。 (2015年6月13日 22時) (レス) id: 72f9aeff08 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます。2人に笑顔が戻ってほんとよかったです。もうひとつの長編も楽しみに読ませていただいてます!これからも更新楽しみにしてます。 (2015年6月13日 22時) (レス) id: 84ad1a8f3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぱ | 作成日時:2015年1月3日 10時

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