今日から３年A組です。 (ページ6)

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６　-　悲鳴ページ6

Hayato

　

　

「「キャーッ!!」」

　

女子が悲鳴をあげる中、驚きからなのか動けないでいるAを

　

強引に引っ張って教室の後ろに移動させる。
　

５人の命が犠牲になる。その言葉は、嘘じゃないみたいだ。

　

　

柊「今から呼ぶ５人は隣の美術室に来い！

　それ以外のものは教室からでるな。でたら命の保証はない、」
　

　

その言葉に里見が名乗りでる。
　

「里見くん、、、っ」
　

　

甲斐「････････」
　

　

そんな名乗りでた里見を見て、Aが里見の名前を呟く。
　

　

柊「残るは４人だ。」

　

　

再び、緊迫した雰囲気に包まれる。
　

　

　
柊「瀬尾雄大！

　
　堀部瑠奈！

　西崎颯馬！

　結城美咲！」

　

　
結城「イヤだ･･･。」
　

　

瀬尾と西崎は反発し、堀部はドアの方へ駆け寄り、結城はその場に座り込む。
　

　

　

「ダメ････。先生！」
　

　

　

小さい声でなにかを呟いたと思ったら、あいつに向かって声を発するA。

　

　
甲斐「A、？」
　

柊「なんだ。」

　

「先生、わたしを殺してください。西崎くん達は殺す必要がない！」

　

諏訪「A、本当に殺されるよ!?」
　

　

「別にそれでいい。わたしを殺して。早く、澪奈ちゃんのところにいかせて、、、！」

　

「「･･･････っ、。」」

　

　

訴えかけるように叫ぶAを、みんなが見つめる。

　

　

柊「･･･････雫石はまだ殺せない。それは自分でも分かってるだろ？」

　
「でもっ、･･･」
　

　
柊「分かってるんなら、、、口出しはしない方が自分のタメだよ。」

　

　

そうAに言うと、名前を呼んだ５人に来いと促している。

　
廊下からは泣き声が聞こえてくる。

　
　

「･･･嘘。･･･ダメッ、嫌だ!!」

　

　
Aはそう言って、教室前方のドアへと机や椅子などに足をぶつけながらも走っていく。

　

　
甲斐「Aっ、出たらお前まで殺されるぞ！」
　

　

　

ドアに手を掛ける寸前で、俺と須永と石倉でAをとめる。

　

　

「瑠奈ちゃんがっ、美咲ちゃんが･･･里見くんが、西崎くんが、瀬尾くんがっ、、」

　

　

５人の名前を呼びながら、膝から崩れ落ちそうになるAを３人で支える。
　

　

　

須永「気持ちは分かるけど、な･･･？」
　

　

　

　

　
今は、宥めるだけでも精一杯になりそうだ。
　

　