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5 - 時間 ページ5

*

 



8時になろうとする時計を、ただただ見つめていると


 
教室のドアが開く音がした。

 



「・・・っ、先生。」

 


 

柊先生が入ってきた、ということは もう回答の時間だということだ。

 



クラスの雰囲気が一瞬で緊迫したのが伝わる。
 



 



 

先生は、刑事さんと連絡を取るために 携帯を通話画面に切り替えた。
 



 

柊先生は、もう一度 「手を上げて」 と言うが もちろん誰も上げないで周りを見渡すだけ。

 



柊「さて、、、仕方ない。 じゃあ、刑事さんに当てて貰おうか。」


 
柊「刑事さん、分かりましたか?」

 


郡司『あぁ、直前まで迷ったけどな。』

 

柊「ちなみに、誰と迷ったんですか?」

 


郡司『熊沢花恋と 里見海斗だ、』

 



 


上がった名前に、驚いて声を出してしまった。
 


 


「花恋ちゃん、里見くん・・・?」

 


 
2人訳が無い、と心で呟く。

 


 

柊「里見とはまた意外ですね。」

 

 



「違う、違う・・・。」
 


 



 

そう呟くも、きっとわたしは 誰が容疑者で名前をあげられても「違う」と言ったはず。
 

 


 



考え事をしているうちに、内通者がいる様な そんな会話が耳に入る。
 


 



 


熊沢「違う・・・。わたしじゃ無い!」

 


 


花恋ちゃんの声が耳の奥に入る。
 
 



 



その言葉に、先生は少しふざけた様な返事をする。
 

 


間違えちゃった。ってなに・・・?
 
 


 



先生がだした「内通者を信じすぎた」という発言でやっと、内通者がいるんだと認識した。
 

 



 



 

郡司『内通者の生徒は、、お前の共犯者、ってことか。』

 



柊「ピンポーン」

 


 


 


 


 
このなかに、内通者がいる。先生の共犯者がいる。そう考えるだけで

 

身震いがして止まらない。
 

 


 

 
フェイク動画を撮影したのは、里見くんだった。
 


 


 

茅野「なんで動画なんて撮ったの、」

 

茅野「澪奈がなにしたの!?」
 
 



 


里見「・・・言いたくない。」

 

 

 
里見くんは頑なに理由を説明をしようとしない。
 

 


 

 

柊先生が里見くんに質問を問い掛ける中、

 
わたしは朦朧とする意識の中で 必死に自分なりに正解を探そうとする。

 



 



 
柊「、、、、、現実はそんなに 甘くない。」

 


気付いたら、銃を持った先生と みんなの悲鳴が。

 



 


 
 

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作者名:葉月★Я | 作成日時:2019年1月21日 22時

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