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3 - どこかで ページ3

Sakura

 


 
逢沢「間違ってたらごめんだけど・・・雫石さん、もしかして水泳部だった?」

 


逢沢くんの声を聞いて 頭をフル活動させる。
 


 
「よく分かったね・・・、逢沢くん。・・・」

 

逢沢「水泳の全国大会の会場で、見た気がして・・・」

 

「そうだよ。わたし、水泳部だったの。全国は、怪我で出られなかったんだけど、、、」

 



男子からも女子からも驚きの声があがる。
 


 

「澪奈ちゃんから誘われて、全国見に行ってたんだ。」

 

茅野「澪奈と、仲・・・良かったの?」
 

「うん。このクラスのことも聞いてたよ。ドーピング疑惑のことも、それがきっかけで何があったかも。」

 

「そして、茅野さんのこともね。澪奈ちゃん、エモいんでしょ?笑」

 



目の前で雫石さんが笑みを浮かべる。

 

 
「でも、さすがにわたしのことは分からないよね・・・。初めましてじゃないんだけどな、」

 



自分の席に戻ろうとする雫石さんの手首を、条件反射で握ってしまった。

 

それと同じタイミングで、彼女と初めて会った日のことを思い出す。

 


 
茅野「・・・・・A、ちゃん?」

 

「・・・・・・・・思い出してくれたの?」


 
少しオーバーサイズの黒いカーディガンに、ブレザーを着てても、彼女の腕の細さは伝わる。

ちょっとでも強く握ったら、折れてしまいそう。

 



茅野「Aちゃん、Aちゃん!」

 

「・・・・・・・・よかったぁ、」

 



Aちゃんが、ギュッとわたしの首元に腕を回して抱きついてくる。

 



「よかったぁ、、、さくらちゃん。」

 



澪奈と、Aちゃんと3人で撮った写真を思い出す。

 
ここ最近のインパクトが強すぎて、忘れかけてた、、、。

 



 

宇佐美「感動の再会中、悪いけど ちょっといい?」
 




宇佐美さんに呼ばれて、なんの件かを思い出して、
 



逢沢くんと廊下にでた。

 



 


 

______________________
*

 


兵頭「お前、景山の自 殺に関わってんじゃねぇの?・・・お前が撮影者、とか、」

 
真壁「そんな言い方する必要ねぇだろ。」
 



 

水泳部が疑われてたから、少しでも違う話をしようと思ってたのに、

 
わたしが席に着けばわたしを疑って・・・

 


 

「いいよ。勝手に犯人にでもしてれば?」

 



 

そう言って、トイレに向かった。

 




 

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作者名:葉月★Я | 作成日時:2019年1月21日 22時

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