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Sakura
教室でみんなを待っていると、諏訪さんが入ってきた。
諏訪「1人になれる場所もねぇのかよ、、、。」
そう呟くと、諏訪さんは鞄を置いて 机に腰掛けた。
諏訪「・・・・・・・・ぶっきー、長くないらしいよ。」
茅野「え?」
諏訪さんによると、先生はもうすぐ死ぬらしい。
そのままでいると、諏訪さんはまた口を開く。
諏訪「馬鹿だよね・・・。」
犯罪者が偉そうに、そう言い放つ諏訪さん。
茅野「・・・・・・・わたしは救われたよ。澪奈があんなことになって、わたしは生きた心地がしなくて・・・。
Aちゃんも『澪奈ちゃんのこと、誰も解決しようとはしてくれなかった』って。
もし先生が触れてくれなかったらずっと澪奈に対して・・・」
諏訪「澪奈、澪奈、澪奈!!なんでみんなあいつに拘るの?
わたしはあの女が嫌いだった。やりたいことに真っ直ぐでブレずに生きてて。
Aに至っても『澪奈ちゃん、澪奈ちゃん』ってわたしの気持ちを分かってくれる人はいなくて。」
諏訪さんが声を張るから、思わず肩を揺らしてしまう。
茅野「諏訪さんもブレてないように見えるけど。」
諏訪さんに話をしていると、
諏訪さんは教室から出て行ってしまった。
茅野「・・・・・・・・・・・・・・。」
Aちゃんが廊下で聞いてたなんて、思ってなかった。
_________________
* 美術室
唯月ちゃんがでていってから、美術室の雰囲気は悪くなる。
残る、残らないで意見が割れているから。
須永「さっきのぶっきーの話を聞いて、このまんまでいいのかって思いはあるよな、、。」
魚住「だったらわたしも残る!!・・・Aちゃんは?」
「もちろん残るよ。」
甲斐くん達と目を合わせて頷く。
「ごめん。わたしちょっと先生の様子見たいから、教室行ってくるね。」
石倉「あぁ、」
みんなに声を掛けて教室の前の廊下に着くと、中から唯月ちゃんとさくらちゃんの声が。
「入らない方がいいか・・・。」
話が終わるのを待っていると、唯月ちゃんがわたしの名前をだす。
諏訪「Aに至っても・・・」
唯月ちゃんの声に耳を傾ける。
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作者名:葉月★Я | 作成日時:2019年1月21日 22時